352号

僕の友人社長の部下が、
会社のお金30万円を自分の買い物に使っていたことを聞いた。
その部下は25年間もその会社で働き、能力もあったらしい。
社長は、こうなる前に困ることがあったのなら、
何故自分に相談してくれなかったのか。
もっと話す機会を作っていればと悔やんでいた。
問題を自分の責任に置き換える、愛と真心のあるイイ社長です。
僕もこれまでに同じように悲しく、
悔しい経験があったので、気持は痛い程分かります。
結局、その部下は規定のルールに基づき懲戒免職、
勿論、退職金もなしで、その会社を去ったそうです。
彼はたった30万円でこれまでの信頼を無にし、職も失った。
可愛そうだけど、環境的にバレないと判断すれば、
きっと3千万円、3億円であっても同じ過ちを犯していたはずです。
信頼のないお金は心を濁らしてゆく。
僕は随分昔、その状況で許した事があります。
しかし当人の反省は長く続かなかった。
言わば最低最悪の人間性欠如と言えるのだろう。
最初は些細な悪(出来心)が大きな悪になってゆき、
本人がよっぽど反省して心改めなければ、
結果、人を悲しませ、自らの人生をも無駄にする。
なんかその話を聞いていて、僕も悲しい気持ちになりました。

結局のところ、人を信じられなくなったら信頼関係なんて築けません。
そして、ルールで縛ることばかり考えると、
人間関係はギスギスしてしまいます。
そう考えると難しい問題だけど、不正が出ないように
気を配るのも経営者の役割です。
そんなことが起こらぬよう、僕も仲間達との心の繋がりを
大切にしていくことを、今一度、肝に銘じたいと思いました。

株式会社ネクシィーズ代表取締役社長 近藤太香巳オフィシャルブログ
昨日は、中途採用の社員達との食事会でした。

追伸 :
作家の江上剛さんの放送済み分が、
サクセス・トーク のページにアップされています。