153号

ずいぶん前、とある社長婦人が僕にこう話した。
『太香巳ちゃん、私の時代では、
女がバリバリ仕事出来る社会環境ではなかったの。
でも、私はどうしても幸せになりたかった。
その思いは、結婚して専業主婦になってからも変わらなかったの。
どうすれば幸せになれるのか?を考えてみた。
そんな時、目の前には酒に酔っぱらっている旦那がいた。
私はこの時、心に決めたのよ!
「この人に尽して支え、その気にさせて、
自信を持たせ立派な男に育てるんだ!」
そうすれば私は幸せになれる』とね。
僕はそれを聞いて凄い人だと思った。女の人の力は偉大だ。

さて、男と女、どちらが偉いのか?
この質問に一番多い答えは「平等」だ。
でも、僕は違うと思う。答えは急がず、まずは例え話からしよう。
男は女の言葉を信じる。
食べ物で、男は「これ腐ってないかなぁ~。」と思っても、
女が「大丈夫よ!」と一言いうと、
男は単純に「大丈夫なんだ!」と思ってしまう。
女の勘を信じ、後ろめたい事を突っ込まれた時には
ドキドキしてしまう。
だから浮気も女より男の方がバレやすい。(笑)
女の乳房で育てられたDNAがそうさせるのかもしれない。
そもそも男は皆、女の息子だ。だから女はもっと余裕を持つべき。
「あなたは偉いのよ。頑張ってね!」と
その気にさせてくれる女は、素敵だ。
どちらが偉いのか?その答えは、僕なら「女」だと答えます。

さて、それでは予告通り、
今日は近藤太香巳流イイ女の条件を書く事にするね。
まず男に対し、「悩みがあったら私に相談して!」
なんて言っては絶対駄目。
女は愚痴を言うことで、ストレスを発散し
次の日は元気になれる生き物。
失恋で泣いても男より立ち直りも早い。
でも、男は愚痴を口に出すと、
気持はどんどん沈んでいき自信を失っていく。
ましてや仕事の悩みなんかは、聞いても殆んど解決出来ないだろう。
では、そんな時は、あたり触らず、放っておくのか?答えはNOだ!
優しく、こんな風に励ますのが良いと思う。
「何か悩み事があるようだけど、あなたは絶対に大丈夫。
あなたを愛する私には分かる。」
もし、彼が若ければこう言うかもしれない。
「お前に俺の気持は分からないだろ!」
でも、それはテレているだけで、本心ではこう思うはずだ。
「もしかして、俺は大丈夫なのかも・・・」ってね(笑)
繰り返すが、男は女の勘(言葉)を信じる。男の愚痴を引き出してはダメ。
想像してごらん。
家でテレビを見ながら応援する野球チームが負けてマジに怒って、
何日も機嫌が悪くなるおじさん。
会った事もない、まして血のにじむような努力をしてきた
選手に向かってこう言うんだ。
「アイツ、何やってんだ!」たまにこんな人がいるだろ。(笑)
あれは、自分のうっぷんを他人にシフトしているだけ。
男は何があっても黙って耐えて、乗り越えてこそ、立派になれる。
女は優しさで愛する男を癒してあげればいい。
男は女(母)に愛され愛を知った。
女に安らぎを与えられ、明日の戦う気力が湧き、俺が守ってやる!
という意識が高まるんだ。

ここで若い人に、彼氏を選ぶ際、
伸びる男かどうかのポイントをアドバイスするよ。
「自分にイライラしている男を選ぶべし」
俺はこんなもんじゃない!
もっとデキルはずだと情熱を持ち野心を抱く男を愛するんだ。
(パチンコに負けてイライラとか、行動せずして口だけの男はダメだよ)
若いうちはこのイライラが、なかなかコントロール出来ず、
時にやつあたりしてくるかもしれない。
それに対し、ムカつくこともあるだろう。
でも、ある意味そんな男じゃないと伸びない。
昨日のイイ男編にも書いたように、
優しいだけの男は大成しないんだ。
この人は尊敬出来る。愛せると感じたなら、
彼が苦しい時は、笑顔で接し、優しく抱き締めてあげよう。
きっと二人で元気になれるはず。
女は愛嬌だよ。

さて、今回も好き勝手書き綴ったけど、そろそろ終りにするね。
最後に、冒頭で話した社長婦人のその後を話したい。
彼女は旦那を育て豊かな生活を手に入れた。
が、しかしある日会社はバブル崩壊により倒産。
全てを無くし、肩を落とした旦那に向かって
彼女は一言こういったんだ。
「あなた!また頑張ればイイじゃない。
最初は何にもなかったのだから。ね!」
これは全て僕の目の前で交わされた会話。
幸せになりたいと願う以上に、旦那を心から愛していたんだ。
どう!イイ女でしょ!えっ?自分には無理?
イヤイヤそう言わず、努力しようよ。
自分が理想の素敵な人になれるよう心を研こう。
男も女にも向上心が大切。
そうすればきっと、もっともっと輝けるはず。(笑)
「幸せはなるものではなく感じるもの。」