462号

昨日、中間決算の説明会を行いました。
詳細については、ホームページにアップしています
説明会資料 と、今週末には動画もアップしますので、
そちらも是非ご覧ください。

説明会では、特に、現在最も注力している「Nexyz.BB」について、
事業開始当初の問題点や、足元の回復状況、
将来に向けた成長戦略などを明確にお話しました。
今日はその内容をサマリーにお話したいと思います。

当社初の自社サービスで、グループ事業の中核を担う
「Nexyz.BB」に関しては、これまでの延長線上の事業ではありますが、
前期注力した おとくライン事業の突然の中止に伴って
大幅な人員削減を行った結果、
当初予定していたブース計画が未達となったことや、
時間優先のサービス構築であるが故に営業施策を幾度も改良することを
余儀なくされたことなど、スタート時点では多くの懸念事項があり、
予想以上に苦戦しました。

しかしながら足元の状況といたしましては、
正社員比率が急激に上昇したことによって、
当社本来の実力が発揮できる営業体制に戻り、
生産性・営業クオリティともに改善傾向にあること、
ひいては社員一人一人が
「是が非でも自社サービスを成功させるんだ」
「社会により良いサービスを提供するんだ」という
強い意思で団結したことによって、 Yahoo! BB取り扱い当時と比べ
全体の平均生産性が1.3倍近くに向上してきています。
さらに全国の上位メンバーで構成される
TOPチームに至っては2倍近くにまで向上してきており、
これを平均化できる数値も見えてきました。

また、もう一つの好材料としては、当社の最大の経営基盤である
継続収入の単価が大幅に増加基調にあるということです。
これまでのYahoo! BBやおとくラインなどは1ユーザー当り毎月200円で、
これが年間約17億円までストックされてきています。
それに加えて、Nexyz.BB事業として1ユーザー当り
1,290円として見込んでいた「Nexyz.BB」の基本収入(ARPU)が、
さまざまなオプションサービスを自社で構築して
セット販売に努めていることによって高いセット率が維持できており、
直近では1,500円強にまで上昇(従来比:7.5倍)してきています。
今後さらにグループサービスなどを付加することによって
1,800円程度までは視野に入ってまいりました。
ちなみに、ソフトバンクさんの発表によると、
Yahoo! BB全体の無線LAN比率が25.2%ということなので、
当社の無線LAN比率64.7%が如何に高いかが
お分かりいただけると思います。

このように、当社は独自のノウハウを強みとする
マーケティング会社であり、単なるISP事業者ではありません。
故に膨大な初期投資も必要ありませんし、
早期回収モデルも確立しています。
我々にとってのISPは一つのツールであって、
今後デジタルツール以外のさまざまなサービスを付加することによって、
ますます継続収入が増大すると予想しています。

つまり、グループの成長戦略を描く上で
直収入モデルへと変更したことが、今では大変大きな
メリットになってきたと確信しており、
当社グループとしての売上および利益が増大する事業構造は
早期に実現可能なものであると考えております。

また、現在最も成長著しいイデアキューブ社の主力事業においては、
マーケティングソリューション事業(業務受託テレマーケティング)
の新規契約獲得社数が今期8ヶ月間で144社、
CRMソリューション事業においては、新規契約獲得社数が
今期8ヶ月間で121社
(稼働社数:447社、前期1年間との対比140%UP)と
順調に推移していることなど、
グループ各社の進捗状況もサマリーにまとめています。
グループ経営全体の事業フィールドが、デジタルツール以外にも
着実に広がってきているところに、是非ご注目ください。

最後に、前期まで10期連続の増収増益でありましたが、
過去最高益18億円をさらに越えていくための
先行投資期間であるが故に、株価については低迷が続いており、
当社としては皆様からのご指摘も含め、真摯に受け止めております。

今後につきましては、Nexyz.BB事業のサービス拡充および
顧客基盤の拡大をさらに加速させることで着実に
収益性を向上させるとともに、イデアキューブをはじめとする
各グループ会社との連携によって、
早期の黒字転換と中期経営計画の達成を目指し、
更なる企業価値の向上と株主利益の最大化を実現するため、
グループ一丸となって邁進してまいります。