519号

スポーツや映画の名場面を見て、感動しない人はいない。
何故ならそこには、必ずと言って良い程、
一生懸命に頑張っている姿があるからだ。

週末の日曜日に、後輩として最近可愛がっている
「居酒屋てっぺん」 の大将 大嶋啓介のゆめぢから
~誰もが本気になれるチームづくり~「夢力」
DVD出版パーティーにスピーチを頼まれ、参加した。
以前にも、日経レストランから
「本気の朝礼」 というDVDが発売されている。
また、彼は居酒屋甲子園なるものを主催し、
夢見る若者達のカリスマ的存在だ。
啓介との出会いは、僕の講演に
受講生として参加していた事から始まり、
以来、僕の事をアニキと慕ってくれている。
簡単ではあるが、僕の主観で、大嶋啓介率いる
「てっぺん」に集まる若者達の事を是非、今日は紹介したい。

「てっぺん」には、そもそも夢に戸惑う子達が集結した
ところから始まったのだろう。
そんな若者達にとって「てっぺん」は、
一言でいうと、まさに情熱道場だ。
(ちなみにマイナス発言は禁止らしい!)(笑)
皆、そこで自分が「一番になる夢」=目標を決める。
例えば、「思い遣り一番」、「料理のドン」、「笑顔日本一」等、
その殆どは、今直ぐにでも目指せる目先のこと。
僕に言わせれば、「それでいい!」。まずはそれでいいのだ。
それこそが夢の始まりだ。
やってみればすぐに分かるが毎日笑顔を絶やさない事は
決して簡単なことじゃない。
まさにお客様に対するサービスの原点、
ホスピタリティ精神の学びである。
こんな彼等を世に知らしめたのが、「本気の朝礼」 だ。
毎日、一人ずつ大声で自分の夢を叫ぶ。
自らテンションを上げ、全員が
目標を持つ空気が充満し、元気一杯になる。
それからお客様を迎えるのだ。
その元気ありあまる姿に、偽善だという声もあるらしい。
たしかに僕も、いくらなんでもあんな声を枯らす程なんて・・・・
と以前思った事がある。
店内の声が大きすぎて、落ち着いてごはんが食べられない。
・・・でも、そこに集う若者客の目は輝き、元気になっていた。
だから我々大人が否定してはいけない。
あの姿を見て、批判する人こそ、小さな自分のカラに閉じ籠り、
情熱を忘れた証拠だ。
そもそも、そんな批判的な目で見る人に、
彼らほど人をモチベートさせる力量はないはず。
昨日のパーティー会場には、冒頭で記したスポーツや
映画の名場面を見た時のような
湧きあがる感動が確かに存在した。
会場に集まった約400人の関係者やお客様も
皆、純粋な気持ちになれ、最高の笑顔と涙がそこにあった。

「てっぺん」には、従業員が心をひとつにする、
ある共通の言葉がある。
それは照れのない真っ直ぐな「ありがとう」という感謝の言葉だ。
従業員の若者達は、今回、パーティーに招待した両親に、
「産んでくれてありがとう。育ててくれてありがとう。」と、
一輪の花を手渡した。
お父さん、お母さんは、とても喜んでいた。
当たり前だよね(^^)
・・・とは言え、残念ながらクサイ演出と思う人もいるかもしれない。
でもそれは大切な感謝の気持ちを表す表現だ。
そんな風にされたら誰もが嬉しいはず。
「てっぺん」では誕生日を迎えたお客さんも、
両親に「ありがとう!」と言う人もいるらしい。
そこには、素直にそう言いたくなる空気感、環境があるのだ。

啓介は、最後の挨拶で、10歳の時に
亡くなった父に「ありがとう」と言った(涙)
僕は彼を立派だと思った。
そして、あるテーブルからは、
そんな真っ直ぐな心に彼を育てた母親を称える声も上がっていた。
大嶋啓介は、まさに今、日本の教育現場で最も必要な、
子供達をその気にさせられる、青春先生になれるだろう。
小中高生も、本気の朝礼が体験出きるらしい。
映像でそういうシーンもあった。
どんどん幅広くこうした教育活動に力を注いで欲しいと思った。
僕も日本の将来を担う子供達の為に貢献出きるよう、
もっともっと頑張って活動しなくてはと思いました。
啓介、素敵な感動をありがとう。感謝。


株式会社ネクシィーズ代表取締役社長 近藤太香巳オフィシャルブログ
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