今回の業績修正について、
株主および市場関係者の皆様に対して
少しコメントさせて頂きたく思います。
当社は前期より、自社モデルのプロバイダ事業
「Nexyz.BB」に注力してきました。
グループの主力事業を代理店モデルから
自社モデルにシフトした最大の理由は、
以前までの受託型の一過性収益ではなく、
自社でサービスを提供すれば
将来に向けた継続収入が増大し、
安定的な収益が確保できるからです。
もちろん、我々はマーケティング会社として
時代のニーズに合わせた様々な商品を
業務受託型で販売することも続けていきますが、
このブロードバンド商材に関しては
将来にわたって得られる継続収入が最大のメリットであり、
過去の実績によって現在年間で得られている
約18億円の継続収入を更に増加させることが
最優先の目標でありました。
インフラ事業者のように数千億円の初期投資や
長期で投資資金を回収するような事業モデルは
当社のスタンスではありませんが、
softbank BBさんの回線を共有しながら
数十億円規模の事業投資であるなら、
我々の資金的な体力も踏まえ将来を見据えた戦略上、
自社モデルへの転換が有効的と判断したからです。
万が一、Nexyz.BB以外に主力事業をシフトしていれば、
今すぐにでも黒字化は達成できていたでしょうが、
足元の収益にとらわれ小さくまとまるわけにはいきません。
しかし、この新たな挑戦に対して
時間的なズレが生じてしまったこと、
これに関しては私自身、不徳の致すところであります。
結論として、スタート段階の計画で、
あまりにも早く黒字転換する事にこだわりすぎました。
先行投資と顧客獲得費用により前期の赤字が約40億円。
従来予定では、早期回復を実現し、
今期で±0にするつもりでした。
9月が本決算なので、まだ最終結果ではありませんが、
この度の業績修正によって、今期の業績予想は
連結でマイナス15億円の赤字になると
発表(情報開示)させて頂きました。
その内容のプレスはこちら です。
株主および市場関係者の皆様には、
あらためてお詫び申し上げます。
しかし、もうしばらくお時間を頂ければ、
この継続モデルは必ずや大きな収益を生みます。
一昨年まで10年間連続で増収増益を続け、
最大で197億円の売上・18.7億円の
利益を上げてきた当社が、今、再度マーケットから
能力を問われる立場にある事は重々承知しております。
私の最大の責任として、近い将来
この我々の判断、戦略が正解であった事を、
プロとして必ず業績を基に証明致します。
株主様には、もうしばらくご期待頂ければ幸いであります。