745号
2004年11月11日、僕は東証アローズにいた。東証の伝統行事で、一部上場をした企業のトップは、
記念に頂く社名入りの小づちで鐘を鳴らせるからだ。
東証の方いわく、5回鳴らせると言う説明。
その時、ウチの役員も一緒にいたので
僕は気を利かせ、担当の方に聞いたんだ。
「すいません!これって、僕だけでなく
ウチの役員も鐘を叩いていいんですか?」
「勿論ですよ!
何回でもお好きなようにして下さい。」
横を見ると、ウチの役員たちはニコニコ!
そりゃ~記念に鳴らしたいよな(^^)
自分だけの力で上場出来たわけじゃない!
よ~し、何回でもイイんならまずは俺が!
カーン!いい音~!
続けて、カーン!カーン!カーン!
さぁラストのカーン!
気持ちイイ。(満足)
次は大前と松井や!と
小づちを手渡そうとすると、東証の方が…
「いや、あの~これで終わりです!」
「えぇ~~~さっき、何回でもって?」
「いや、あれは5回の内、
皆さんで何回ずつでもと言う意味です。」
ガーン( ̄▽ ̄;)
役員メンバーの若干ふてくされた顔^^;
そん時の映像がビデオカメラに記録されていて、
あとで見たら、鐘を3回鳴らしたあたりから、
皆、ニコニコの僕に後ろから手を伸ばしてんだよね。
いやぁ~申し訳ない事をした思い出だよ。
さて、ここからは真面目な話。
その鐘を鳴らす際、担当の方に言われました。
苦難を乗り越えての上場、
それはそれは、感無量ですよね?
たしかに、その直前まで僕自身、泣いちゃうかも!
と思っていました。
きっと、自分が70歳位であれば、
ワシの人生良く頑張った!と、
頭の中ではエンディング曲が流れながら、
鐘を叩けたでしょう。
でも、いざその瞬間をむかえると、
嬉しくも少し不安になったのも事実。
その理由は、たしかに自分達は若くして、
ラッキーな事に、この大いなるステージに立てた。
しかし、その時間軸が速い分、
これからの伸び率が問われる立場にある。
自分たちは年齢的にもまだ始まったばかり。
こんなところで栄光に浸ってはいられない…。
例えるなら、トップクラスのレースには参戦出来た。
しかし、グリッドは後方のルーキーチーム。
まだまだ勝てるマシーン(会社)には仕上がっていない。
まさに!
エンディングどころか、プロローグ(始まり)にすぎない。
そう!僕達の挑戦は始まったばかりなのだ。
あのときも今も!
名だたる大企業に当分勝てなくても、
レースをしながら戦えるマシーンにチューンアップしてゆき、
いつしか日本、いや!世界に轟く会社にしたい。
話が大きい?(笑)
いやいや!
どんな凄い会社にもゼロからのスタートがありました。
成功者ははじめから成功者ではなく、
経験を積み重ねてきた成長者ですよね?
そう考えると僕達も成長者であれるはず。
まさに挑戦は青春だよ(^o^)v
皆さん、お互い情熱一心に頑張りましょうね。
19歳、創業資金は50万円。
高校中退の落ちこぼれだった僕が、
こうして偉そうに言うのだから、間違いないよ!(笑)