543号

皆さん、お元気でしたか?
長期の海外出張より帰国しました。
イタリアでは、幻冬舍 の見城社長達と
雑誌の名前の由来となったゲーテが
遠い昔巡った場所を中心に、
その足跡を辿りながら観光も出来たので、
今日はその土産話しをしたいと思います。
ナポリでは、今から約130年前、
ゲーテ が「ナポリを見て死ね」と言ったとされる、
ポシリポの丘の景色を眺めた。
見城さんはやっぱり
「雑誌の名をゲーテにして良かった」と
ボソッとつぶやきながら喜んでいた。(笑)
カプリ島では、「青の洞窟」に入ってみた。
世界でここだけにしかない神秘的なあの青い海は
ファンタスティックな体験だった。
幻想的な洞窟の中で奏でる船頭さんの歌声は、
言い表せないほどロマンティックでしたよ。
シチリア島にもわたり、タオルミーナという町の
サン・ドメニコ・パレスホテル(当時は修道院だった)に宿泊した。
ここもゲーテが泊まり、比類なき美しさだと
記した書物が残っているらしい。(納得)
驚いたのは、2000年前に栄えたギリシャ劇場だった。
当時、すでに今の劇場や音楽ホールさながら、
音響効果まで計算されている素晴らしい建造物。
そこで人々は音楽や芝居を楽しんでいたのだ。
まるで今と変わらない生活。
ちなみにその頃の日本は縄文時代で
日本語すらまだ定かではなかったのだから、
ビックリである。
ローマも凄く素敵だった。
当たり前なのだが石造りの建物なので、
存在そのモノに歴史が深く刻まれている。
一番新しい建築物でも98年前らしい。
内装だけが現代風にアレンジされ変わっている。
日本の場合、建材は杉や檜など、
もともとは生物であったもの。
長く残そうとすると必ず葺き替え、
改築など、すごい労力が必要となる。
宮大工や専門の技術があって可能となるものなので、
それも日本文化であり風流であり素晴らしいけれど、
千年単位でその頃の雰囲気や色彩など町並みとして
景観ごと残っていく石とは違って
次代に受け継ぎにくいのが残念だなとつくづく思った。
終夜に宿泊した、ハスラー・ローマ では、ホテル内のバーで、
そのピアノと歌声に釘付けになった。

特に、「マイウェイ」の歌が流れはじめたとき、
少年時代のエピソードを思い出した。
僕が小学生の低学年だった頃、母が当時のスーパースター、
ポールアンカのコンサートに連れていってくれたときの事。
何千人もいるフェスティバルホール内で、
突然僕にスポットライトがあたり、ポールが僕の手をとり
舞台に上げると、自分のピアノの横に座らせ、
優しく見つめながら僕に歌ってくれたのが、
そのマイウェイだったのだ。
遠い昔の想い出だが、異国で聞くマイウェイは
今更ながら感動的だった。
そして最終日、ここイタリアを離れる間際に
脳裏をかすめたのは、以前イタリアに
始めて仕事で来た時に感じた
もう一度、ゆっくりこの地に来てみたいという、
ほのかな名残惜しさの記憶であった。
その理由は今から7年前、この国の象徴であり
芸術の域にまである名門F1チーム、フェラーリと
オフィシャル・ライセンス契約を交すために
僕はこの地に訪れたことがあったからだ。


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そして、当社は日本企業初のフェラーリ社との提携を成し得た。
あの頃、交渉のテーブルにつくまでは凄く不安だったけど、
そんな弱気な自分を吹き飛ばす意味もこめて、
現地で日記を書いた。
当時はブログなんかなかったし、
社長日記は社員にしか公開してなかったけどね。
今回、フェラーリの聖地、トリノには行けなかったけど、
7年前は全く出来なかったイタリア観光が
少し出来て本当に良かった。
見兄(ケンニィ)、ありがとう!
感謝の気持ちをこめて。

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トレビの泉にて

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ミケランジェロのキリスト像は素晴らしかった

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荘厳な雰囲気が漂う礼拝堂

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美しいステンドガラス

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青く美しい地中海

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見兄(ケンニィ)とツーショット


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早稲田大学公開講座での内容が一冊の本になりました。
僕も第6講座で登場しています。


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先週火曜日発売のゲーテ6月号、
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