682号

飽食の時代が続いたからだろうか。
「ハングリー精神」という言葉も、どこかピンとこなくなったようだ。
でも、僕はそれだけに大切にしたいと思う。
いいかえれば「危機感」だ。
危機感が人を動かし、
危機感をもった人が時代を動かしていく。

営業マンでいえば、今日の仕事が
100万円のオーダーをあげたからといって
安心して気を緩ませてしまった者は、もうそこで発展はないだろう。
明日への危機感が常に前向きの姿勢をとらせてくれるのだ。
ボクサーだってそうだ。
彼らのファイトの源泉は危機感だ。
アーティストだってそうだ。
ダンサーは1日レッスンを休めば自分に分かり、
2日休めば仲間に分かり、3日休めば観客に分かってしまうという。
もっと大きく考えれば、世の中の進歩とか発展も、
すべてはここから生まれてくる。
この地球さえ、自然環境への危機感を忘れていたらどうなるか、
誰にも保証できないことなのだ。


パッションナビゲーター ~素顔のままで~ より。