690号

それにしても「信頼」という言葉は、
ずいぶん簡単に軽々しく使われているようだ。
信頼とは、本来、嘘をつかないこと。
約束を守ることの上に成り立っている。
単純明快だが、責任を前提とした意味を持っている。
僕は、この信頼の重みを大事にしてやってきた。
商売だから、多少の駆け引きや
オーバーに見せるということはあったとしても、
嘘をついたり約束を破った記憶はない。
「やる」とか「売る」といったら、どんな困難があっても果たす。
それが不可能を可能にした例も少なくない。
若いということは、そうした成果で応えなければ、
相手を認めさせられない。
こうした積み重ねで、初めて「信頼」という、
目には見えない財産が築かれる。

パッションナビゲーター ~素顔のままで~ より。