西乗鞍古墳の北側からの全景です。
11月13日に奈良県の天理市に用事があり一泊してきました。14日の昼から時間が空きましたので西乗鞍(にしのりくら)古墳を見に行きます。天理駅から徒歩40分程で以前に散策した西山古墳を少し南に歩くと全景が見えてきます。
西乗鞍古墳は杣之内町(そまのうち)にある古墳群の一つで西山古墳についで二番目に大きな古墳です。墳丘は南に前方部を向けた前方後円墳です。現在は大きな木々が繁っていますね。
古墳は以前は個人の所有地で中には入れなかったのですが現在は市の所有なのか公開されていました。さっそく墳丘を歩くことにします。
解説板によると西乗鞍古墳は全長が約118メートルで周囲の一段高い基壇を含めると約165メートルになるそうです。大きな古墳ですが天皇陵ではありません。
前方部と後円部のくびれより少し後円部よりの西側から登って行きます。基壇部分と墳丘の部分があるので高さはけっこうありました。高さは16メートルで墳丘は二段築成とのことです。
そして墳丘の周囲には周濠と外堤があることが分かっています。
前方部の墳頂に着くと石碑がありました。昭和7年11月の秋季特別大演習の御野立所としてここで昭和天皇が陸海空軍の武官を率いて統監されたそうです。ここから見る奈良盆地も現在の景色とは全然違っていたと想像します。
前方部と後円部の高さはだいたい同じ位とのことです。地面には大きなどんぐりが落ちていました。
降りる時は前方部に向かって歩いて行きます。下った場所に古墳名の入った石碑が立っていました。
周濠の堀割り部分からは円筒埴輪や形象埴輪、土師器、須恵器等が出土しており古墳は6世紀の始めごろに築造されたと考えられています。
須恵器は高さが95センチと大きな甕も出土しています。
墳丘に見えますが、実は手前の円形の盛り上がり部分は外堤部分です。墳丘は更に奥の暗い森の所が後円部となります。前の畑部分も以前は堀割り等があったかもしれませんね。
以前は外堤の外側にも堀割りがあったのですね。そして外堤から墳丘に渡る橋も西と南に二カ所あったようです。図面で見ると墳丘のくびれ部分の両側に造り出しの様なものも見受けられますね。祭祀の様なこともそこで行っていたのかもしれません。
埴輪の出土状況や外堤の出土状況、円筒埴輪や須恵器大甕の写真、昭和天皇の記念碑、空からの古墳の風景等が載っていました。
此れ等の状況から古墳の被葬者は大王を支えた有力な豪族、この付近を支配していた物部氏の首長の墓との説が有力だと言われています。
古墳散策の帰りに天理商店街の中程にあるラーメン店の「ハウリンパウリン」さんに寄って遅い昼食にしました。写真の上段左のカニ味噌ラーメンを食べました。
店内は撮影禁止のためラーメンの写真は残念ながら無しです。カウンターが6席程とテーブル席が2つのこじんまりとした店ですが今年の8月オープンで綺麗な店でした。
500円で蟹味噌ラーメンが食べれ味も美味しかったです。又行きたいですね!
次回に続きます。