モイヒストリー命名篇 | kondokenji

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ときどきマルオ

4月18日、ウチに子猫がやってきた! 譲渡してもらった経緯は先日インスタグラムに『モイヒストリー譲渡篇』としてアップしました。命名篇も同じように下書きしてましたが、ブログの方がより適切かと思い、ここで報告させてもらいます。

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モイヒストリー命名篇 その1

昨夏8月9日、15歳4ヶ月で旅立った愛猫マルオ。小さい頃はマルちゃん、マルヤン、マルチ君などの愛称もあったが人生、いや猫生のだいたいをマルチンと呼ばれることになる。ちなみにフルネームは近藤・ガブリエル・マルオということにしていた。さらに言うなら、あきる野市のブリーダーさんからもらった血統書上の本名はミナハス・ジュリー。アメリカンショートヘアのシルバータビーだった。

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モイヒストリー命名篇 その2

ご近所ミュージシャン山田さん(@toshiakiyamada )のところも昨年6月に三毛猫ポチを亡くし、猫返し神社参拝による神のご加護か、9月になって突然庭に現れたポチの生まれ変わりのような三毛の子猫と暮らすことになる。「ポチ似」、後に呼びやすさで「ポチ実」と命名。

山田さんはそのエピソードだけでも十分すごい猫力の持ち主なのだけど、ご近所の猫ネットワークをどんどん広げたり、譲渡会に行けばそこの代表の方が山田さんファンだったり、あ、そうそう、持ち歌の多くに「猫」という単語を使い、CDジャケットにも毎度のように猫を登場させる生粋の猫バ…、あ、いや、なんだかすごい猫神様なのだ。

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モイヒストリー命名篇 その3

そんな猫神様の最新の神エピソード。やはり昨秋に茶トラのチャオを亡くしたチャッツワースの岸本さん(@chatsworth_tearoom )のために、ある里親募集サイトに出ている猫を紹介したそうだが、なんと岸本さんはまさにその猫を、その翌日譲渡される(正確にはトライアル期間で預けられる?)予定になっていたのだそうだ。神様は予言者でもあったのか。

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モイヒストリー命名篇 その4

我が近藤家も春からいくつかの譲渡会に行き、実は何度か目をつけた猫がいたこともあった。もちろん山田さんにもその都度相談していた。譲渡されるかどうか見込みも全くない猫にでさえ予言者山田猫神は「マルコ」「ズレオ」などの名前を勝手にいち早く命名し、近藤家が譲渡会ブルーになってようが、おかまいなしに「マルコ可愛いなあ」「ズレオ個性的だなあ」などと取らぬ狸、いや取らぬ猫に盛り上がっておられた。

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モイヒストリー命名篇 その5

2015年4月18日(土)この日は「ねこをもらったよ記念日」になった。近藤家は山梨のOさん(@torotuky2 )宅から子猫を譲渡してもらった。この写真が里親募集サイトにあがっていたもの(詳しくは、譲渡篇で)。時を同じくしてチャッツワース岸本さんのところにも猫が譲渡された。しかもどちらの猫もそれぞれ亡くなった先代の猫と同じ誕生日かもしれないという奇跡。そう近藤家に来た子猫は亡くなったマルオと同じ4月8日生まれ(に限りなく近そう)なのだ。

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モイヒストリー命名篇 その6

岸本さんはチャオに似た同じ茶トラの新顔さんに「チャオ実」と命名。山田さんとこの「ポチ実」にあやかったのだろうか。そうなると、ドラマ的な流れとしては、もちろん近藤家の新顔はマルオの生まれ変わりかもしれないってことで「マルオ実」になる。山田さんはさらにそれを活用させて「マル臣」「近藤マル臣」という名前を考えてくれた。さすが猫神様。流れからすると確かにそうだ。それしかない。インパクトもあり、インスタで人気猫になるかもしれない。しかし、ダジャレだ。臣という漢字にして、フルネームで呼んでしまうと完全に親父ギャクだ。それにその名前が考えられた時点ではまだオスかメスかも判明していなかったのだ。予言者だから分かっていたのかな。せっかくの猫神からの啓示だったが「ちょ、ちょっと自分らでも考えます」とその日はした。

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モイヒストリー命名篇 その7

2015年4月19日(日)この日は朝一番で動物病院に子猫の健康状態を診てもらうことにしていた。山田家の近所に引越してきて初めての病院だし初診カルテを書いてもらうことになる。できたらそのカルテに子猫の名前を書きたい。ただ性別は獣医に診てもらうまでは分からない。どうしようかねえと朝から家族会議をしていた時、妻がふと「モイは?」と言った。「あ、いいね!」と即答した。ビビッときた。マ行がいいと思っていたし、オスにもメスにも当てはまりそうだ。

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モイヒストリー命名篇 その8

「モイ(moi)」はフィンランド語で「こんにちは」「やあ」「hello」にあたる挨拶の言葉。「moi moi」と2回続けて発音すると「じゃあね」「バイバイ」という意味に転じる。駐日フィンランド大使館のツイッターによるとMoikka!(もいっか!ゆるふわ系) Moikkelis!(もいっけりす!おふざけ系)Moido!(もいど!じゃあね系) Mo!(も !おっすおっす系)などもあるようだ。

僕は猫に限らず犬や人間の子供、赤ちゃんに会うと、よく「こんにちはー」と言っているらしい。山田さんに指摘されるまで自分でも気付いていなかった。

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モイヒストリー命名篇 その9

今年2月、フィンランドを旅した。運良くオーロラも見ることができた。結婚と同時にマルオを飼いだしたので近藤家の歴史=マルチンとの生活だった。なので、ふたりで海外旅行をしたのはもちろんはじめて。16年越しの新婚旅行みたいなものだった。家飼いの小さなペットと暮らすということは何かに頼らないかぎり10年~20年どこにも行けない。その覚悟をする。そういうことでもある。

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モイヒストリー命名篇 その10

マルオが闇の向こうへ行ったからこそ、この光を見ることが出来たことになる。今読んでいる本に興味深い文章があった。“人間は、大きく二つのグループに分けることができると思う。「北へ行く人」と「南へ行く人」に。 ~中略~ 南は生を志向し、北は死を志向する。しかし死と隣りあっているがためにこそ、北では生の姿が鮮やかに浮き彫りにされてみえるのだろう。ここでは厳しい自然に選びぬかれたものだけが、これ以上は洗いきれない強さとさわやかさで生きているのだ。” ふむふむ妙に腑に落ちる。

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モイヒストリー命名篇 その11

猫の妊娠期間はだいたい2ヶ月なので母猫がモイを宿したのは2月上旬。つまり近藤家がオーロラを見た日の辺り。マルオの魂に誘われるかのように旅した土地で見た光は、そのままモイの命として灯り降り注いだ。そんな脚本がファンタジー作家の力を借りずにできてしまった。



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モイヒストリー命名篇 その12

ちなみに今読んでいるその本の題名は「フィンランド語は猫の言葉」。猫好き故のタイトル買いなのだけど、猫はほとんど登場しない。でも、これから一生生活を共にする猫にモイと名づけたので感慨深く読んでいる。モイのチャームポイントはちょっとだけブタっ鼻なところだけど、フィンランド語で「ブタ」は「シカ(sika)」。シカっ鼻のモイチンである。他にも「うさぎ」は「かに(kani)」、「酔っぱらい」は「ヨッパラリ(juoppolalli)」だそうだ。「フィンランド語 かわいい」などで検索するといろいろ出てくるので興味のある方は是非。

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モイヒストリー命名篇 その13

最後にマルチンの今からちょうど1年前の写真を一枚。このブログは「kondokenji ときどきマルオ」というタイトルのまま、時にモイの成長を綴り、時にマルオを偲ぶ場所にしていけたらと思います。

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