なぜ人に本を紹介したくなるのか考えてみた | 近藤昇ブログ 仕事は自分で創れ!

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「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

 

 

本を紹介したり紹介されたり、本は不思議な存在だ。

 

これと近いものに、人を紹介したり紹介されたりする。

もちろん人に勧めるという意味では、美味しいレストランやすばらしい観光地、面白いゲームなど書き出したらきりがない。

 

ただ、これらと比べても、本の紹介や人の紹介は、どことなく責任があるし重い。

そう、人に本を紹介するのも結構、覚悟がいるのである。

 

例えば、200ページぐらいの本を人に紹介すると、それを読もうとする人は、おそらく数時間を必要とする。速読派であれば2時間ぐらいで読むかもしれないが、それなりの時間を使う。

本の紹介を受けた当人は、本を買って読む可能性が高まる。だからそれなりの責任がいる。


近いものに、著者が自分の本をプレゼントすることがある。私も過去そうしてきた。一見、本を紹介するより、プレゼントする方が価値を感じる。

ただ、感覚的なものだが意外と、もらった本はプレゼントする側の想いほどには実際は読まれていない。


多分、プレゼントしてもらったという気持ちだけで満足するのと、お金をかけていない分、読むまでに至らないことも多々あるようだ。

 


本を紹介することに話を戻す。紹介してもらった人は、その本を買うかどうかは、基本的に本人の判断だ。自分の意志で本を選んでいないから、買う確率が減るのは仕方がない私は思っている。

そもそも、紹介する人も絶対に買って読んでね。とは思っていない。紹介してもらった本を読む人は、様々な事を考慮にして、本を買う。

 

私はどうかというと、仕事がら本を頂くことも時々ある。できるだけ読むようにしている。

理由は、出版会社を運営し本に関するビジネスをしているからだ。他の出版社の本は関心がある。


実際には、私が読む本は自分で探すことが多い。もちろん、人からこの本良いですよ。という紹介の機会も少なからずある。

例えばメンターから紹介されたら必ず読む。ビジネスの関係で紹介されても基本的に読む。

特に直接的な仕事に関係する場合は必ず読む。これは多分、誰でも同じだと思うが。

 

では、今の私が実際に、どうやって本との出会いを楽しんでいるか?

それは、本に本を紹介してもらうことを楽しんでいる。


もちろん当たり前の話だが、読んでいる本自身が私に本を紹介することは現実あり得ない。

だが、良い本は次読むべき本を語り掛けてくるのである。

満足のいく本、内容の充実した本、とても役に立つ本は、必ず教訓や気づき、学び、メッセージなどが多くある。


次に読むべき本は連想発想で浮かぶ時もあれば、本の中に参考図書として、あるいは登場人物として具代的に書かれていることもある。また、その出版会社の他のライナップの本から見つけることもある。



何よりも本で学んだことで、その先を探求してみたくなると、ネットでキーワード検索したり、目につくものの中から、次の本を探したりする。もちろん、これは自然体ではあるが。

オーソドックスなところでは、雑誌や新聞の書籍の推薦欄もよくチェックする。


私の経験上も、本との出会いは人との出会いに負けず劣らず、相当な価値があると思う、そして情報過多の時代であり、時間に追われる時代。

やはり、誰かから紹介された本を気にすることがシンプルで良いのではと思う。



そんな訳で、今日から、オンライン書籍紹介コーナーBブックを始めた。

まず、私がモデルになった。

紹介者が約10分ぐらいで、一冊の本を紹介する。本を紹介する理由や要点、自分にとっての意味などを話する機会を設ける企画である。


いざやろうとして、明確になったことがある。

紹介しようとする本のイメージはいつまでも覚えているが、書いてあったことはほとんど覚えていない。

だから、正確に紹介しようとすると、本を読みなおす必要がある。少なくとも、実際の本に目を通してキーワードやポイントの個所は読み直さないといけない。


考えてみたら、紹介する自分自身も反芻したり思い出したり、見つめなおしたり。結構役に立つではないか。新しい発見だ。

私の仲間や知り合いにもたくさん登場いただいて、本の紹介をどんどん展開していこうと思う。

 

以上