今月観た映画のことをいくつか書きます。

面白かった。
痛い。 痛い。 ザクザク刺さる。
ハリウッドとブロードウェイ両方への、皮肉り方もすごい。

マイケルキートンがバットマンだったとかを抜きにしても、俳優が俳優を演じてるのを観るの、やっぱり好きだなぁ。女優陣も素敵。

マイケルキートンとエドワードノートンのやりとりとか、マイケルキートンの「舞台上」のラストが特に好きだった。泣いた。


バードマンを観た翌日に観た、

全編通して熱量に圧倒される。

フレッチャーにテンポのダメ出しされる度に、観てるこっちもドキドキしながら心の中で「あ、いまちょっと早かった」、「次は決めないと死ぬ!」とか、参加型発汗型の恐怖授業。

お互いの執着とエゴがこれでもか!これでもか!!とぶつかり合って、あのラスト。

自分が音楽をやってたら、どう感じるんだろう。
音楽への愛は感じなかったけど、自己愛が強烈な原動力になって、あの境地にいっちゃった印象。
自己愛というと聞こえがいいな・・・・・・。

いずれにしても、どんな状況でもあそこまで猛進して結果を出す、そのエネルギー!

予告から想像してたのとも違う、感情を四方八方に振り回される、娯楽映画だった。


そして大好きなウディ・アレン、

とっても軽やか。
ドラマチックな演出とか、心情の変化をクドクド説明するような贅肉は一切ない。

アレンの映画はいつも、俳優の魅力がドバドバと溢れていて、みんな本当に面倒臭い人達だけど、登場人物全員が愛おしくて、ファンになる。そして演じてみたい!と思わされる。
こんな風に軽やかに「王道」で幸せな気持ちになれる映画があるって、それがまた幸せなことだなぁ。