きのうは友人M子と歌舞伎見物
先日芝居小屋の外観だけをご紹介した 平成中村座 小倉城公演
公演は11月1日から26日まで。
この立派な芝居小屋が千穐楽後には取り壊されちゃうのか~・・
正面に掲げられた櫓(と言っても前半分をスパンッと切り取ったような)と絵看板。
向かって右側が昼の部の3つの演目(画面3分割の看板)。
そして左側がアタシたちの見た夜の部『小笠原騒動』。
小屋の前にはお弁当ブースなど
こんなオリジナルカクテルなども販売されてます
中村屋の若様たちの名前のカクテルはさすがにノンアルなんですね(笑)
アタシたちの席から見たお大尽席。(桜の衝立の前の4席ね)
お弁当もお茶もついてて、お茶子さんがお世話してくれます。
そのお大尽席からの眺め。
さすがに特等席だわね
ちなみに舞台にかかる縞々の幕(定式幕=じょうしきまく)、一般的には黒・柿色・緑(萌葱)ですが、中村座のは緑のトコが白なんですって。
・・・・・
さて、『小笠原騒動』とは・・・
『通し狂言小笠原騒動』は、九州の小倉藩のお家騒動と当地に伝わる白狐の昔話をもとにした芝居だ。江戸時代、大名は藩内の自治権をもち、家中のいざこざも秘密のベールに包まれていた。それだけに人々の強い関心を呼んだ。物語は小倉藩主の小笠原豊前守の狐狩りに始まる。側室お大の方と怪しい関係の執権犬神兵部はお家乗っ取りを企んでいる。それに対抗し、苦悩する小笠原隼人、重臣月本主膳、旧臣の飛脚小平次と女房お早。岡田良助はお早から陰謀を記した密書を奪うが、家族の死を知って兵部の甘言から目が覚め、本心に戻る。密書、連判状は分家の小笠原遠江守に届き、悪は滅び、善は栄えるのか。勧善懲悪の物語はスピーディに展開する。狐の化身菊平の恩返し。密書の奪い合い。水車小屋での良助と小平次の激しい立廻り、水しぶきが客席に飛び散る本水のシーンもあれば、宙乗りも。醍醐味いっぱい、ケレン味たっぷりのスペクタクルな芝居だ。
(歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人 より)
アタシが20代前半で最初(もしくは2番目?)に見た歌舞伎がこの『小笠原騒動』だったと思うんですが、小倉藩の話だったってことくらいしか覚えてなかったので(なにしろ30年前だからね~)、初めて見たも同然(笑)
ヒジョーーに面白かった
平成中村座名物(?)の舞台背面が開くしかけはもちろんのこと、ご当地小倉ならではの演出もあったり、きのうはスペシャルな花火の演出もあってラッキーでした
・・とはいえ、アタシたちの席からだとお城は見えず、花火も半分しか見えなかったけど
勘九郎がアタシたちの目のまん前で梯子に上る場面があって、あとから「アノ時アタシ勘九郎と目が合ったっちゃね」と、M子とお互い言い合ったという、めでたいアラフィフおばば2人(笑)
M子は人生初歌舞伎見物だったんですが、すごく楽しかったそうで、来年2月博多座での『新版オグリ』にも行きたいという意欲を見せてくれてます
ただひとつ残念だったのは、きのうは大向うの掛け声が聞かれなかったこと。
まったく掛け声がなかったので、1度めの休憩の時にスタッフの人に「大向うさんってこの公演には来られてないんですか?」って聞いてみたら、「いえ、来られてたり来られてなかったり」とのお答え。
やっぱり小倉くんだりまでそうそう「出張」してはこないんだろうか?(笑)
でも博多にも確か大向うの組織(?)があったと思うので(前に博多座のサイトでこの会が行った「掛け声講座」みたいな記事見た気がする・・)、小倉にもちょいと足を延ばしていただきたい(笑)
もちろん掛け声は大向うに限らず誰が掛けてもいいものなんでしょうが、やはりタイミングをわきまえ、独特の抑揚で発せられる大向うの掛け声ってのは気持ちのいいもので・・
後半になって女性の声で二度「中村屋!」の声が掛かりましたが、アタシ自身の好みでいえば、女性の掛け声は好きではないなー。
・・・・・
芝居小屋内外には18か所の隠れミッキーならぬ「隠れ勘三郎」があるってことで、休憩時間には小屋じゅう探検してみたんですが、発見できたのはわずかに2か所でした
次回昼の部を見に行った時には、さらに念入りに探してみたいと思います
手ぬぐい・マステなどのグッズ販売もありますが、
結局買ったのは筋書だけでしたね