京都4日目。長女の住まいがある西宮へ移動する前に祇園でランチ

祇園 いわさ起
開店して1年半の新しいお店。
店内はカウンターのみ。
2Fもあるにはあるようですが、まだ今のところ使うようにしてないそう

お昼は税・サ込み5900円のコースのみ。

おぉっ、アタシの眼前に秋景色が広がりました

柿の器、中を撮り忘れました

てっきり柿の白和えと思って開けたんですが、柿は柿でも、滋賀名物赤こんにゃくときゅうりと一緒に胡麻ソースで和えたものでした。
へぇ~~、胡麻ソースで和えたのもおいしいんだね~

柿の器の上から時計回りに、菊菜のおひたし、カマンベールチーズの味噌漬け、鯵のお寿司、金色のお皿は、はものこの卵寄せ、さつま芋の炊いたん、たたみいわし、紫ずきん。
こんな八寸からスタートならば、飲むのもはじめっから日本酒で決まりです


岩手の「あさ開・水神」
日本酒度+10の純米大辛口にしてみました。おいしかった

お猪口は好きなの選ばせてもらえます。
全部で30種類くらいあったかなー?
アタシが選んだこれを含め現代作家さんのモノは3つだけ。あとはアンティーク。
ちっちゃいのだと何度も注ぐのが面倒なので、デザインよりなにより、とにかく大きいヤツにしました(笑)
徳利(ま、本来の用途は水差しでしょうが
)はバカラのアンティークだそう。ステキ



お椀もちゃんと濡らしてある。

クエを使ったにゅうめん。
福岡だと「アラ」と呼ばれる高級魚・・実は初めて食べました

これがべらぼうにおいしかったのです

アタシ、お魚って煮炊きしたものはそこまで興味ないんですが、これは心からおいしいと思いました。
肉厚で弾力があり程よく脂がのったクエも、おだしも、上等なそうめん(三輪そうめんのひねだそう)も、ぜぇぇ~んぶがおいしかったのでした


お造りは、アコウ(キジハタ)とイカとまぐろ。
この乾山写しの器もステキ


こんなふうに、(左から)塩とごま油、煎り酒、醤油が一緒に供され、それぞれお刺身とのペアリングも提案されたんですが、アタシは正直ごま油はノーサンキューでした

*もちろん「マズくなる」ってほどではないけど、「ごま油である必要はないかな」っていう・・


カマスの柚庵焼、花豆の蜜煮、酢どり蓮根。

白身だけの玉子豆腐。
「これは玉子豆腐というよりおだしを味わうようなモンですね」・・と店主さん。
白身だけの玉子豆腐は味の主張がほぼないからってことらしい。
・・で、アクセントに能登のもずくとしば漬けということらしいんですが、この主張は強すぎやしないか?

それに、そもそも白身だけの玉子豆腐からして面白い料理だとは思うけど、アタシはフツウにスーパーで買う玉子豆腐のほうが好きだなー
*あくまでも好みよ、好み



ごま豆腐の揚げ出し。
もうね、おだしの味がおいしいと何もかもおいしいよね

・・ってこれも食べてそう思いました。
「揚げだしたモノ」はなんでもたいがい好きなアタシですが、ごま豆腐はとりわけ好き


しめじごはん。香の物は大根のビール漬け、キャベツの糠漬け、昆布。
赤だしの中には南瓜の大きな一切れが。
ごはんは土鍋炊きで、がんばって1度はおかわりしたけど、それ以上はおなかいっぱいでムリだった~


水菓子はラ・フランスのコンポート、シャインマスカット、レッドキウイ。
ここまでの世間話でアタシの両親が八女出身だと話していたので、これ出してくれる時に、「このキウイは八女産ですよ」と教えてくれました

一見フツウのプリンに見える右のは、酒粕のプリン
確かにほのかに酒粕の味がします。
うーーん、アタシはフツウのプリンのほうがいいかなー


お手洗いのおしぼり置きは籃胎漆器。
実はここの店主さん、久留米出身なのでした。
*籃胎漆器は久留米の特産品です。
アタシが子供の頃いなか(八女)に行く時は、久留米で電車降りてそこからバスで行っていたので、久留米はアタシにとって身近なのです
(実際は遠いけど
)


京都のお店で、料理人さんが関西弁でしゃべってるのを見ると、ついつい京都か京都じゃないにしても関西圏の出身と思いがちなんですが、話してみると実は九州出身ってことも多い。
地元よりも関西に出て来てからのほうが長くなって関西弁になってるだけで・・。
こちらの店主さんも「京都の料理人、九州の人多いですよ~」っておっしゃってたし。
やっぱり「和食をやろう!」と志す料理人は京都を目指すってことですかね?
東日本のほうだと、京都より手前に東京があるからそっち目指すのかもしれませんが、九州からだとやっぱ京都?か大阪?
他にお客さんいなかったので、ずっと店主さんとおしゃべりしながら楽しくお食事できました

・・で、今検索して知りましたが、明日発売の「ミシュランガイド京都・大阪2018」にて、こちらのお店もめでたく一つ星獲得されたそうです

福岡ケンミンを代表して、「おめでとうございます」
京都市東山区祗園町南側570-183(地図)
075-531-0533
11:30 ~ 14:00(L.O.14:00)/ 17:30 ~ 20:00(L.O.20:00)
不定休
Pなし