きのうは博多に映画を見に行ったんですが、その前に、前から一度行ってみたかった楽水園へ。
住吉神社のすぐそばだというんで、せっかくですから神社にもお参り。


住 吉 神 社

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↑本殿は国指定重要文化財らしいです。

ここへはもう15年くらい前に来たっきり。
その時はここにある能楽堂に白石加代子の「百物語」を見に来たんです。
蒸し暑い夏の夜、屋外の能楽堂で、生の声で語られる薄気味悪い話の数々。
今でもあの時の、汗ばんだ肌に感じた生ぬるい風の感触を思い出します。


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節分も近いということで、主役のお三方のお面が飾られていました。
一番右は追儺(おにやらい)役(鬼退治する人ですね)の方相氏(ほうそうし)のお面。


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これ知ってます?
私は初めて見たんですけど、疫塚(えきづか)というんだそうです。

中央にあるのは注連縄を巻いた棒に榊・ススキ・サルスベリを添えたもので、
この塚に疫神・厄神・心に潜む鬼を封じ込めるんだそうです。
「自身に潜む悪しき心(鬼)を出すような気持ちで豆をお供えして災厄払いとしなさい」
・・ってことで、そばで豆も売られてました。

どこぞのご婦人がその豆を塚に投げ入れてましたが、
片っ端からハトがつっついてました(笑)
神様へのお供えを食べるとは、このバチ当たりメがっ(∴`┏ω┓´)/コラァー!!



楽 水 園

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博多商人の別荘跡を庭園として整備したものだそうです。
入園料100円。

受付のおじさんから「お庭小さいけど見ますか?」と聞かれました(笑)
この寒いのに物好きと思われたらしい(;^_^A アセアセ
「お茶室から眺めるだけにしたら?」とでも言いたげでした(笑)


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楽水園の周りをぐるり囲んでいるこの塀、
博多塀(はかたべい)と言います。

豊臣秀吉の太閤町割りの時に、
戦火で焼け落ちた瓦や石を
粘土で固めて作った塀。

もちろんこれは復元したものでしょうが、
御供所町の聖福寺にも確かあったな。








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お庭は池泉回遊式になっていて、ぐる~りと見て回れます。
やっぱり新緑の頃や紅葉の頃にはかなわないけど、
冬枯れのお庭もなかなかイイものです。


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博多駅からわずかに徒歩10分足らず。

すぐそばには高いビルがいくつも立ち並んでる
・・ってなんかフシギなカンジです。


















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小さいながら滝もあります。

緑まぶしい夏に来てみたいものです。


















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お茶室の楽水庵
「楽水」とはこの別荘の持ち主だった商人、下澤某の雅号だったらしい。


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せっかくなのでお茶を一服いただくことに。

他にお客さんいなかったのに、3室ぶっとおしの和室全部、
私ひとりのために暖房全開だったわ・・なんだか申し訳ない気持ち(笑)
(すぐビンボー臭いこと考えちゃうトコロががっちり主婦よね(;^_^A アセアセ)


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お干菓子つきで一席300円。
結構なお服加減でございました<(_ _)>


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お茶室からは茶庭へも下りられます。
ピューピュー風が吹いて寒かったけど、もちろん見学☆


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茶庭には水琴窟があるんです。
水琴窟に出会ったのはこれで2度目です。
(前はどこでだったか忘れちゃった・・)

お柄杓で水を流して耳を澄ますと、
滴り落ちる水音が響いて、かすかに心地よい音色を奏でます。
北風がピューピューいう音がなければ、もっとよく聞こえたんだろうけど(^_^;)