近田直人の世に棲む日々。(こんだ直人教育研究所:社会貢献活動、教育講演、研修、相談)

近田直人の世に棲む日々。(こんだ直人教育研究所:社会貢献活動、教育講演、研修、相談)

おもしろきこともなき世をおもしろく
すみなしものは心なりけり
教師生活30年を投げ捨てて
教育のサムライが語る
教育再生の奮闘記

コロナ禍の夏。
この夏をどう鍛えるか?
大阪の高校ラガーもそれぞれ。

無事に長野県菅平高原や、岐阜県数河原高原で合宿を終えたチームもあれば、感染状況を鑑み学校に泊まり込み合宿をしたチームもある。宿泊は諦め2部練習に切り替えた学校もある。

遠隔地で合宿を諦めたチームのその理由は、陽性反応や感染者が出た場合、保護者に迎えに来てもらわねばならない事らしい。確かに大阪の感染状況を見るとレアなリスクではなく充分に想定されるリスク。


高校生の場合、既往症がなければ陽性者となっても体調面で大きなリスクを背負う事は少ないが、公立高校の行政的な規則から逸脱する事も出来ず、家族の負担も考えると痛し痒し、行くも行かぬもどちらが正しいと言えるものでは無い。

現実に、学校に泊まり込んでの合宿中に発熱による体調不良が出て、万が一の事を考え合宿を切り上げたチームもある。

この場合、地元での合宿なので保護者も早急に対応していただき、合宿を途中で切り上げざるを得ない事は残念だが、生徒を感染のリスクから遠ざけ、大きな混乱もなく事なきを得た。

かく言う私はこの夏の合宿を諦めて学校で2部練習に取り組んだ高津高校ラグビー部で3日間スポットコーチとして練習を見させていただいた。

大阪の猛暑を逃れ本来なら菅平高原で寝食を共にし、チーム作りに取り組んでいる例年の夏だが、当の生徒達は物ともせず、個々とチームを鍛え上げようと汗と泥に塗れている。純粋な高校生ラガーのエネルギーには脱帽するばかり。

練習後キャプテンに声をかける。
「合宿いけなくて残念やな。」
「最後の夏なので行きたかったです。」

よくよく考えるとこの三年生は一度も夏合宿を経験していない。

夏合宿を経験していない世代だが、いやだからこそ、不憫に思う大人の浅はかな感情を越え、合宿ではえられなかったものを得たに違いない。合宿に行けなかった事を糧にすれど、言い訳にせず、それを取り戻そうと意欲的に過酷な環境を乗り切るパフォーマンスを見せてくれた。


過酷な夏を乗り越え、高校生ラガーとして、人として大きくなっていく彼ら。


ラグビーは人が成すもの。

ラグビーがその人となりを表し、

人がラグビーを表す。


高津ラグビーの真骨頂がそこに見える。

この秋に、この先の人生に活きるコロナ禍の夏。


合宿を知らない世代に期待感が止まらない。