パソコンの中を整理していすと懐かしい文章が出て来ました。

無錫で暮す生活を書きとどめて置きたいと、ホテルで書いたものです。

かなり古いので参考にはなりませんが、

定年後を過ごした生活が少しはご理解いただけると思います。

現在の中国の躍進と比べて見てください!!

 

                                                                                 2007年記

 

 

21日から天津の崔さんから連絡が入り始めました、

機械が銀川を出発しましたの一報です。

これから26日朝まで毎日情報をくれる事になっています。

正常に走ってもトラックで4日間もかかるそうで予備日を見ての出発です。

私の計算では航空機で3時間少しですから、

直線で走れない道路ですから3000キロと想定しました。

5日間ですから1日600キロの走行でしょうか・・・?

 

銀川から西安まで高速バスで13時間と聞いたことが有りました。

 

 

 

 

2日目に山崩れで動いけないと連絡が入り、場所は西安を少し過ぎた侠西省だと言う。

予感が的中かな、この先何が起こるか判りません。

毎日,崔さんから連絡が入ってきました。

 

25日には南京へ到着、無錫まで200キロ足らずですから一安心です。

工場管理者の孫君に重量運搬車の手配を指示しました。

 

26日朝まだ南京にいると言う・・・・・ショボーン

なぜ・・9時の予定で重量運搬車を用意しているのです。

孫君に確認をとると上海を出て工場に向かっているという。

崔さんも気が気ではない様子。

どうも昨日は日曜日で一台の機械を降ろせなかったようです。

仕方なく午後2時に変更して待つことにしました。

 

無錫東インターを過ぎるときに電話を入れてもらい

次のインターまで出迎えに行くことにしました。

新区はとても広く初めて来る人には難しすぎるのです。

中国にはナビは有りませんよ!

1時15分に運転手から電話が入りインターへ向かいました。

青色のトラックでそれらしき荷台が見えました。

ナンバーを確認し再度電話を入れると間違いなし、

 

 

2人の運転手が寧夏から6日間掛かって走ってきたのです。

 

 

工場に着き運転手が降りてきました、ご苦労様と言葉をかけ

何千キロの旅か聞きますと2600キロと即座に答えた。

凄いですね!!びっくり

日本では北海道から鹿児島まで行ける距離でしょうか?
すぐに機械を降ろす準備に入りました。

 

 

外観的には何の問題もなさそうです。

6トンのフォークが用意され簡単に工場に据付しました。

流石は日系企業の仕事です。

中国系の運搬業者は工具も古く、安心してお願いできないので

今回は日系の運輸業者にお願いしました。

 

 

3年前に日本から送られてきた機械搬送を無錫の運送業者に任せていましたが

道具が古いのです。

私が鉄工所に入った50年近く前の道具を使い

イー、アール、サン(1,2,3)と掛け声を出し運ぶさまは昔の日本のままでしたね。

最近は日系企業の運送会社にお願いしています。

安心して作業を見守ることが出来ます。

 

 

実はこれからが大変でした。ショボーン

電源をいれ(380ボルト)機械調整を終え、精度検査を行い

指導に入る頃に機械が原点復帰しなくなり、使えない・・・。ショボーン

 

銀川の本社と携帯で連絡を取りながら修理をしているのですが・・・・

私たち日本人の目で大きな声で喧嘩しているようなものの言い方です。

でも普通なのです? 

機械メーカーの2人は一生懸命にしてくれているのでしょうが、

私たちには伝わらない。ショボーン

S商事の崔さんも困った顔をしている。ショボーン

2600㌔を運送して来たので振動で機械の精度が狂ったようです?

トラックも日本のトラックと違い振動も多そうです。

 

 

これが今の中国の現状かとあきらめに近い心境ですが・・・えーん

この機械を推薦し、発注したのは私ですからのんびりと構えている訳にもいきません。

2日目、3日目、4日目の夕方やっと機械は正常に戻り動きました。

心の中で万歳と叫びましたよ!!拍手

 

中国の高速道路は日本の様に整備されていません。

それも2600㌔の長旅で精度が少しずれていたそうです。

それを見つけて修正するのに時間がかかりすぎました。

日本では考えることが出来ない初歩的なミスです。

やはり日本に比べて10年遅れの工作機械でしょうか。

他社の機械ですともっと遅れていると思いますね。

この1週間、精神的に疲れました。ショボーン