パソコンの中を整理していすと懐かしい文章が出て来ました。
無錫で暮す生活を書きとどめて置きたいと、ホテルで書いたものです。
かなり古いので参考にはなりませんが、
定年後を過ごした生活が少しはご理解いただけると思います。
現在の中国の躍進と比べて見てください!!
2007年記
4時ごろから南禅寺の蔡さんのところへ向かいました。
南禅寺(nán chán sì)をナンチャンスーとタクシーの運転手に告げますと、
首を傾げます。
再度ナンチャンスーと行き先を告げます。
運転手はわかったみたいでナンチャンスゥと語尾を下げるように教えてくれます。
私は語尾を上げているようです。
親切な運転手さんは私が日本人であるのは承知で運転をしながら
発音練習を何回も繰り返して教えてくれます。
時々このような親切な運転手と出会いますよ。
タクシー代14元でしたが、15元を渡し気持ちよく再見・・・・。
運転手は笑顔で「謝謝」と送ってくれました。
蔡さんのお店は雨でお客さんは少ないようです。
前から気にしていた紫水晶の原石がほしくて小さいのはいくらですかと尋ねる。
重量もあり持ち帰るのが大変ですから7.3キロの物を820元に負けてくださる、
さてどの様にして日本に持ち帰るか?
ちょうどこの時、丁先生がおいでになりました。
蔡さんからコンドさんはお金持ちになりたいのかと質問が出ました。
いいえ日本にはほとんど水晶は取れません。
だから持ち帰り皆を驚かせたいのですと話し、蔡さんは納得してくれました。
中国ではお金持ちが買い求めるそうですよ。
水晶ドームの奥が深くて、入り口より奥の方が下がっていると
お金が貯まると縁起物で高いそうです。
私も日本に持ち帰りコインを入れておきました。
日本で買うと10万円を下らないだろうとも蔡さんに話します。
日本食を食べに行きましょうと蔡さんが言う、
てっきり中華料理と思い来ましたが、
オカザキさんと一緒に湖浜路(フーピンルー)へ日本食を食べに行くという。
私の住むホテルのすぐそばですよ。
そこにオカザキさんも来るという、奥さんは中国人と話していました。
いつもながら安全運転を心がける蔡さんです。
雨は降っているし、いつもよりスピードを落として走っています。
運転の荒い中国の人が多い中で本当に珍しいですね。
さがみと言うお店でした。
時々、夕飯を食べにくるお店ですよ!
オカザキさん?まだ来てないの・・・女将さんとは友達だと車の中で話していました。
さがみの女将さんらしき人は若い方です。
後で判りましたが、女将さんが蔡さんのお店で買い物をされ
カウンターの上に財布の入ったバックを忘れて帰られ
直ぐに連絡を入れてバックを無事に戻されて友人になられたそうです。
部屋に通されて、そこに若い男性が座られています。
紹介されてオカザキさんとわかり・・・・女将さん(胡さん)は奥さんでした。
岡崎さんは30歳前かな・・・
やっと蔡さんが話していたことが理解できてきました。
6人で乾杯、食事が進むにつれて皆さんの関係がわかりました。
奥さんの胡さん、オカザキさん、蔡さん、蔡さんの奥さん(胡さん)
オカザキさんは現在、日本の名古屋へ単身赴任中だそうです。
理解に苦しむでしょう?
無錫で胡さんと知り合い日本に帰るのが嫌で会社を退社され結婚、
上海勤務を希望して現在の会社に就職しましたが転勤で名古屋の会社に移動して
名古屋に単身赴任中だそうです。
お正月休みを利用して無錫に帰ってきました。
なぁんだ私と同じですね。
人生は色々とあるものだと感じました。
無錫にまた友達が増えました。
人が人を作る・・・本当に人の輪が膨らんでいきます。
旦那さんのオカザキさんが持ち込んだお餅があり雑煮をご馳走してくださると言います。
まさか無錫で元日にお雑煮がいただけるとは、
数の子と話すとそれも主人が持ってきたのがありますと、
もちろんご馳走になりました。
丁先生も交えて、にぎやかに話が進みます。
今日は3人の通訳(胡さん、オカザキさん、丁先生)がいますので私も楽ですね。
早く旦那さんが上海に戻れることを願うばかりですと奥さんは話されていました。
それにしても私以外にも似たような方がいますね、
無錫に惚れ奥さんも中国の方を選ばれて、
オカザキさんこれからもよろしくお付き合いをお願いします。
食事をしていたときに蔡さんからぽつりとこのような言葉が出ました。
私との付き合い方をお母さんから言われたそうです。
日本人は戦争で中国人をいじめた悪い人ですから気を付けるようにと・・・・
気をつけて交際するように言われたそうです。
蔡さんも3回ぐらいは日本人を意識して話していたそうですよ。
私と会話して、この方は今までの日本人と違うと感じて親しみが出たそうです。
私も今は暇なときはお店に顔を出して遊んでいます。
私も上品なお母さん、妹さんにもお会いして好感を持っていますし、
本当に心の温かいご夫婦でいつもご馳走になります
無錫で大事な友人です。
時計は10時前です、楽しい会話が進むと時間の経つのが早いですね。
4時間近くもお邪魔したことになります、ぼつぼつ引き上げましょうか・・・・・。
歩いて5分程ですが、蔡さん夫妻は車でホテルまで送ってくださいました。
そして別れ際に次回は必ず奥さんを同伴してくださいと、
親族として招待し我が家に泊まってもらいますと、ご夫妻のありがたい言葉です。
家内が喜んで無錫に来るかどうか・・・・?