稽留流産手術の3日後から仕事復帰。


仕事は今まで通りにできた。



ふとした瞬間に落ち込んだり、涙が出たりはするものの、その頻度も少しずつ減っていった。



出血は続いていて、手術で取り切れなかった組織がトイレで出てくることもあった。




手術から2週間後、家族みんなで義実家に遊びに行った。

 

 

本当は2週間前に行く予定だったけれど、その日が手術の翌日になるので延期されてのこの日。

 

 

義両親には妊娠のことも流産のことも知らせておらず、今後も知らせるつもりもなかった。


 

 

(義母は時々さらっとものすごく傷つくことを言う人なので、今傷つくことを言われたら立ち直れそうにないから)

 

 

 

2週間前、急遽義実家に行けなくなったのは、「私がインフルエンザになったから」ということにした旦那。

 

 

その理由だと後々辻褄あわせが面倒だから、普通に「急用ができて行けなくなったと」とか言ってくれればよかったのに・・・

 

 

 

手術から2週間が経ち、だいぶ気持ちも落ち着いて、もう大丈夫だと思っていた。

 

 

朝起きたときから気持ちが少し沈んでいるとは思っていけど、義実家に行けないほどではないと思っていた。

 


 行けないなんて今さら言えないし。

 

 

 

車の中、いつも通り運転は旦那、助手席に私、後部座席に3人の子どもたち。

 


 義実家までは1時間半。

 


出発して30分ほどだったら、



急に

 

 

 

手術のこと

 

赤ちゃんのこと

 

旦那に言われた言葉

(「生まれるかわかんないもんね」

「生まれないかもしれないもんね」)

 

 

 

で頭の中がいっぱいになって

 

悲しくて悲しくて、

 

涙が止まらなくなった。

 

 

 

流産術後の後遺症に、「フラッシュバック」や「PTSD」があるとネットで読んでいたけど、まさにフラッシュバック。

 



今この場に

 

このお腹の中に

 

赤ちゃんがいないことが辛すぎて

 

 

 

妊娠を伝えたときに旦那に言われた

 

「生まれないかもしれないもんね」

 

っていう言葉が呪いみたいに何回も何回も頭に中に繰り返して

 

 

父親にこんな言葉を言われた赤ちゃんに申し訳なくて

 

 

涙がどんどん出てきて止まらなくて

 

 

自分でもどうしようもなかった。

 



旦那にバレないよう窓の方を向いてずっと涙を流していた。

 




途中のSAで私の表情が暗いことに気付いた旦那。

 

 


「お腹いたいの?」と聞くので曖昧にうなずく。

 

 

その後、車に戻ってからも涙が止まらず、横を向いて涙を流し続ける私に気付いた旦那。

 

 

初めは「どうしたの?!」って驚いてたけど、

 

 

そのうち泣き続ける私にイライラしてきたみたいで

 


そのイライラを私にぶつければいいのに子どもたちにぶつけるから嫌になる。

 

 

長男に話しかけられても無視。

 

お菓子を勧められても不機嫌に「いらない!」

 


長男、戸惑ってた。

 

 



義実家に着いても

 

子どもたちが従兄弟たちと遊んでいるのを見ていたら涙が出てきて

 

やばいな、と思ってトイレへ。



トイレでうずくまり、声を出さずに泣いた。



落ちついたかな、と思って戻ったけどまたすぐ涙が出てきて

 

旦那に言って、2階の子供部屋を貸してもらって避難。

 


2階で思い切り泣いた。



様子を見に来た旦那に



「赤ちゃんのこと思い出して辛くなって…」


と言ったら、



「うん、うん、わかったから、親にはインフルエンザって言ってあるから、とりあえず落ち着くまでここにいて」


って言って行ってしまって



私の気持ち云々より、とにかくこの場をやり過ごそうとする旦那に悲しくなる。



部屋に飾ってあった、最近生まれた義妹の赤ちゃんの写真を見て辛くなる。



でも同じく飾ってあった、小6甥っ子の下手な習字の作品(甥っ子は不器用で素直で小6になってもかわいい)を見て


「こんなに下手でも飾るんだ…」(←だいぶ失礼)


と思ったら微笑ましくなって、少し元気が出た。



完全に落ち着いてから一階に下りて、昼食はみんなと普通に食べれた。



急に涙目になって2階にいなくなった私。


絶対おかしいのに何も聞かず、でも気を遣ってくれてる義両親と義兄に申し訳なかった。




流産後、妊娠中に通っていたクリニックの近くを通ると動悸がしたり一瞬呼吸ができなくなることはあったけど



ここまで強いフラッシュバックは初めてだった。