流産と診断された翌日。



(後から知ったけど、紹介状には「子宮内胎児死亡」と書いてあった) 



お腹の中に亡くなった赤ちゃんがいる状態でも、いつも通り仕事をしなくてはいけない。



仕事行きたくないって思ったけど



休んだら家で一日中泣いてるだけだし




職場に居場所があって、やるべき仕事があるのは、ありがたいなと思った。



昼休みに、紹介状をもらった先の総合病院の婦人科に予約の電話をする。



翌日に見てもらえることになった。




お腹が痛い。



腰と下腹部が重く痛い。



下痢のときのような痛み。



生理前の症状と同じ。



だから、



あー、もうすぐ赤ちゃんが出ていっちゃうんだな、


と感じる。



胃も気持ち悪い。



でもこれはもう、つわりじゃなくて、ストレス性のものだ。




何のためにごはんを食べるのかわからなくなってしまった。



冷蔵庫を開けて、悲しくなる。



妊娠がわかってから、体を考えて作り置きしておいた栄養たっぷりの野菜の副菜。



妊娠中だけは食べたいものを食べよう!と思って買った、少し贅沢なものたち。



それらを見て悲しくなる。




お腹の赤ちゃんに、ごめんね、は言いたくなくて、



ありがとう

来てくれてありがとう

大好きだよ



って


お腹なでながら伝える。





自宅や職場で自然に赤ちゃんが出てくる可能性もある。



この目でその姿を見たら



私は正気でいられるんだろうか



怖い。



クリニックの先生の誤診だったらいいのに。



紹介先の病院でもう一回エコーしたら心拍見れた!だったらどんなにいいだろう。



でも産婦人科の先生が、心拍あるないの誤診なんてするわけない。



一度止まった心臓が動き出すこともない。



わかってるけど、間違いだったらいいのにっていう思いが捨てきれない。



亡くなっていても、お腹の中にいれたらずっと一緒にいれるのにな。



出てきた赤ちゃんはどうなってしまうんだろう。