ストレスの正体


「ストレスが原因で〇〇になった」という話をよく聞きます。


たとえば、

「ストレスが原因で胃潰瘍になった、円形脱毛症になった、ストレスによる暴飲暴食がたたって脂肪肝になった」

等です。


ストレスの素になったものもいろいろあります。


そりが合わない上司、同僚、ママ友、義両親といったところでしょうか。


さっさと縁を切るにはいかず、何とか折り合いを付けられれば良いのですが、なかなか難しい場合もあります。


そういうときは、いわゆる「大人の対応」をして、やんわりスルーするのが理想です。


ところが、ストレスを溜め込んでなんらかの病気を発症する人は、この「やんわりスルー」という大人の対応ができません。


正面からストレスを受け止めてしまうので、胃潰瘍になったり、円形脱毛症になったりします。


なぜ、正面から受け止めてしまうのかと言うと、そのストレスの素になっている人が、過去にあなたにダメージを与えた「誰か」に似ているからです。


たとえば、苦手な上司は、あなたが小学生だった頃の先生に似ているのかも知れません。


苦手なママ友は、小学生の時にあなたを虐めた同級生に似ているのかも知れません。


いずれにせよ、過去のそのとき、あなたは

「逃げられない」

「打つ手がない」

「やられっぱなしでガマンするしかない」

という、どん詰まりの絶望感を味わっていたはずです。


そして、今のあなたは充分に大人なのに、逃げようと思えば逃げられるのに、「やられっぱなしでガマンするしかない」と、ストレスを正面からくらって心身共に大ダメージを受けてしまうのです。


ストレスを回避する方法


したがって、あなたが苦手な人に対して「やんわりスルー」できるようになるには、過去に味わった絶望感を心理療法とカウンセリングで癒すことです。


「私が今感じている絶望感は、子どもの頃に感じていたあの時の絶望感なんだな。

でも、今の私は充分に大人だし、逃げようと思えば逃げられるし、なんなら反撃したっていいし。いくらでも、対処できる力が今の私にはあるんだから、もう、子どもの頃みたいに怯えなくても良いんだな」

という事が、「わかる」ようになると、上手くストレスを回避できるようになります。


「他人は変えられないし、スルーできるものはスルーしておこうっと!」と、気楽に考えられるようになります。


そして、心身共に健康になることでしょう。