メンタルクリニックで治療を始めて、約1年半


最近、ようやく落ち着いて、本が読めるようになりました


以前の私は、本は読めるけれど、内容が理解出来なかったり、頭に入ってこなかったり…

今思えば、おかしかったなぁと思えます


最近は、昔買った本を読み直してみようと、宮古あずささん著の

【看護婦が見つめた人間が病むということ】を読みました

※今は、看護師といいますが、昔の本なので看護婦という本の名前になってます


本の内容は、病棟で出会った患者さんたちの事について書かれてます

その本の内容に、うつ病の患者さんについて書かれていて、【忘れる力も失う】と書いてあったのです


まさに、昔の自分だと納得しました


忘れる力って、ネガティブにとらわれがちですが、

とても大切な力なんですよね


人間生きていれば、解決できない悩みや苦しいこと、悲しいことが必ずあります


しかし、楽しいことをしていると、その時は忘れていられたり、一晩眠れば、記憶が薄れてきたり、そんなふうに、折り合いをつけて生きています


心理的な葛藤が慢性的に続くと、脳の扁桃体がストレスと戦うため、ストレスホルモンを出して活性化するそうです

※不妊治療のホルモン剤で、情緒不安定になるのは、

このためなんですね…


脳は活性化しているため、考えずにはいられない

心身ともに疲れているはずなのに、休めない、眠れない、落ち着かない

これも脳の活性化が関係しているそうです

 

落ち着いて休んでいられず、体がうずく感覚で、

夜は、寝てられない

夜中に、外に出て、パジャマのまま、裸足で走りたい気分になる


これを【焦燥感】というのですが、仕事を休んでいた期間、これがとてもとても辛かった


私の場合は、メンタルクリニックを受診して、睡眠薬を処方してもらったので、しばらくすると、次第に夜は、休めるようになり、重症化することはありませんでした



ひどくなると、限界がきて、思考停止、話せない、食べられない、歩けないなど人形のような状態になり、入院が必要になります




年をとると忘れっぽくなりますが、ある意味、忘れるくらいがいいのかなぁと思う今日このごろです