サイババ様の想い出話5 ダルシャンで呼ばれる | どんぐりの小径

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徒然に気まぐれに

帰国する日の前日、夕方のダルシャンは中止というアナウンスがありました。

それで、お土産を買いにアシュラムの外に、仲良くなった4人で行く事にしました。

この時、初めてアシュラムから街中に出ました。

 

結構、賑わっていてワクワクしました。

露天のお店で、サイババ様の声の入ったテープを見つけた時は、嬉しくて速攻で買いました。

服飾のお店は帰国前の日本人で混んでいました。

 

パンジャビという民族衣装やサリーを友人のと自分用とで5着くらい買いました。

折角、街に出てきたから、どこかでお茶をしようという事になりました。

でも、なぜかここで急に気分が悪くなってしまいました。

 

”これ以上はまずい”と思い、先に戻ることにしました。

ちょっぴり残念に思ったことを思い出します。

部屋に戻って横になっていると、「夕方のダルシャンをすることになったので集まって下さい」

というアナウンスがありました。

 

”え?”と思いつつ、外に出ると、もう列を作っていて、すぐに出発になりました。

会場前でくじ引きをしたのでしょうが、それまでも毎回、中に入れていましたが、

今回もすんなり中に入れてもらえました。

 

私が座った位置は、中の広場の一番端というか後ろでした。

サイババ様がお通りになる通路からはかなり離れています。

それでも、後ろは低い壁になっていて居心地のいい場所でした。

私は気持ちよくて目を閉じていました。

 

ダルシャンが始まってからでしょうが、英語でアナウンスが入っているようでした。

自分には関係ないだろうと殆ど聞く気もなくスルーしていましたら、

「ジャパニーズレディ」という言葉だけ意識が拾いました。

”今、日本人女性って言ったの?”と思って目を開けると、

周りの人が一斉にこっちを見ていました。

 

”何が起きたんだ?”と思っていると“前に行け”というジェスチャーを皆がします。

”私?”と自分を指さすと皆が頷いてくれました。

それで、立ち上がってみると、

会場のあちこちで日本人女性が立ち上がって前に歩いて行っています。

 

何のことか分からないまま、足の踏み場のない位

ぎっしり人が座っている間を通って前に出ていきました。

すると、最前列の方々の前、サイババ様が通るためにあけている通路沿いに座れとのこと。

 

人数的には50~60人ほどだったと思います。

その通路をババ様が左の方から男性エリアの方から

ゆっくりこちらに歩いてきて下さっているのですよ!

も~う、”え~~~”ですよ!!!

 

他の方を見ると、手に手紙を持っています。

”そうだ!昨日、書いたのがあった!”と思い出しました。

前日の夜、「サイババ様に手紙を受け取ってもらうとその内容は叶うのよ」と

ベテランの方が教えて下さっていたのです。

 

そのことを知らなかったので、「便箋も封筒も持ってない」と言うと、

その方が持っていたものを分けて下さったのです。

前夜、思いつくままのことに書いたものをパンジャビのポケットに入れていました。

 

でも、まさか受け取っていただけるシュチエーションが来るとは

思ってもいませんでした。

急いでポケットから取り出しました。

糊がなかったので封筒の口は開いたままです。

 

”しまった”と思っても、ババ様はもう目の前です。

封をしていないことが申し訳なくて躊躇して中途半端に差し出している私の手から

ババ様は手を伸ばして手紙を受け取って下さいました。

 

そして、まっすぐに私の目を見て「どこから来たのか?」と話しかけて下さったのです。

私は「あなたからです」という言葉が心の中では発していたのですが

感激のあまり声が出ませんでした。

 

その間・・・5秒くらいでしょう。

ゆっくり次の方の方に歩いて行かれました。

そのままお帰りになったのか・・・覚えていないです><

 

そこに座っていた私たち全員にお菓子が配られました。

軟式野球ボール位ある大きなインドのスパイスの効いた固い甘いお菓子でした。

部屋に帰ってから食べたらお腹一杯になり、お腹全体がポカポカになりました。

 

スパイスのせいなのでしょうが、冷え性の私には即効性があった不思議なお菓子でした。

ダルシャンはその後続いたのか・・・覚えていませんが、

壁際で随分長々と瞑想をしていた記憶はこの日のことだと思います。

 

会場係の人が私の邪魔をしないように

人払いをしてくれているのが目を閉じていても分かりました。

あの時のお姉さん、ありがとう。