去年祖父母が他界して今は無人の家にはごっつい金庫があった。

 

二人が他界した後、遺品整理をしていく訳だがその金庫には鍵がかかっており開ける事ができない。

そして、生前の祖父も鍵なくしたといって自分達にも開け方を教えることなく他界してしまった。

 

祖父は生前遺書書いたと言っていたが残念ながら公正証書遺言は存在しないことが発覚。書斎など見てもそれらしきものを見つける事ができなかったため、いよいよ金庫破りをするしかなくなった。

ちなみにここまで遺言書に拘っているのは、

祖父が割とトラブルに発展しそうなめんどくさい家系図を持っているため。。。

 

現地の鍵屋さんに依頼するも、鍵屋さんは金庫見るなり、

おじいさんは何かやってた方ですか?

ご自宅でこの金庫を見る事になるとは思ってなかったです。場合によっては今日中に終わらないかもしれません。

とかなり雲行きの怪しいリアクション。

 

まずいなー

明日新幹線で帰るし、今日もこれからジモティと飲みの約束してるんだけどなーと思いつつ、反面こんなヤバめの金庫に入れているものなんて何が入っているのか興味は沸くばかりww

 

隣で様子を見ていると、一番のネックと言っていた金庫のダイヤルはどうやら既に開錠されている状態だったみたいで、鍵穴の方でガチャガチャやってたらものの10分程度で開いた。

 

良かった。時間もかからず追加料金も要らないとすんなり解決できた。

本当に勝手にいじらなくて良かった。。。

 

さて、いよいよ中の状態を見ていく訳だが、

中身は主に大量の書類。登記とか保険の証書や契約書

古い写真やこれまで頂いた大量のご祝儀袋やその集計リストなどが手書きされたノート。本人たちのマメさがよくわかる感じ。

ただご祝儀袋捨てずに金庫に保管しているあたり今の家のごみ屋敷状態の現状を物語っている

 

そして記念切手や硬貨のコレクションブック。

 

残念ながら宝石や真っ赤なサンゴ礁とか札束の山や金の延べ棒みたいな誰がみてもコレは!!という埋蔵金はなかったが

ちゃんと封がなされた遺言書が祖父、祖母それぞれ出てきた。

これで主目的は達成された。

 

それ以外には大事に何重にも布でくるまって保管されていた物達。

茶杓やお茶入れなどの茶道で使うお茶道具達が何品も出てきた。

これは祖母のものだろう。

 

中身をあけてお茶碗やお茶入れなどを手に取った時、

そういえば小学生のころ終業式とか年明けなどの節目に

友達何人か誘ってばぁちゃんちでお菓子と抹茶だしてもらってたなーとフラッシュバック。

 

 

 

 

 

ここから約一年かけて二人の遺言書の検認と相続に進んでいったわけだが、

このお茶道具をきっかけに色んな人とのめぐり合わせがあり、今ココにいるという事は当時知る由もなかった。