第83話 春なのに【前編】
ブログを再開させて頂き早々ではありますが、我が應援團の團風に相応しい気軽に読んで頂ける軽快なタッチの文章をお送りしたいと思います。
今回のタイトル「春なのに」とは昭和の80年代アイドルの一人、柏原芳恵さんのヒット曲であります。かの中島みゆきさんが手がけた楽曲で、柏原芳恵さんを代表する曲とも言われているそうであります。この曲がヒットしたのは昭和58年という事でありますので、38年前の出来事であります。故に今となっては現代を生きる若者には理解し難い歌詞があるのではないかと思われます。
卒業シーズンの女子高生の切ない恋心を歌った作品なのでありますが、歌詞の中に「記念に下さいボタンを一つ」という件があります。大学生はおろか現在の中高生の風習にはすっかり疎くなってしまいましたので、今でもこういう風習が残っているのか、ふと疑問に思った次第であります。
詳細は以下のページをご参照頂ければ幸いです。
要は卒業式シーズンに女子学生が意中の男子学生の詰襟学生服の上から二番目のボタンを貰う、という風習が確かに過去、この日本列島に存在しておりました。現にこうやってヒット曲の歌詞になって共感を呼んだ訳でありますから、関西に限った風習ではなかったものと考えられます。
ところがそれから40年近い歳月が流れ、詰襟の制服を廃止した中学高校が増加した今、この風習は余り現代の中高生にはピンと来ないのではないかと思い立った次第であります。
こういう風習が広く社会に根付いていた時代のお話を次稿、執筆させて頂きます。【続く】
甲南大學應援團OB
八代目甲雄会広報委員会