令和元年防衛大学校開校祭【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

高校野球の場合は学校をあげての一大イベントである訳ですので、規模の大小はあるにせよ相応の予算を割いて応援団の編成が出来ます。仮に男子校であったり該当の部が存在しない学校であったとしてもその都道府県の代表という事でありますので、近隣の高校等と連携してチアリーダーや吹奏楽部を編成する事もある様であります。
大学応援団の場合、そういった一大イベントの場合はともかくとして、日常活動の中では大学の規模やクラブ活動の状況によって三部編成が困難である場合があります。吹奏楽部ならどこの大学にでもあるのでは、と思われる向きもあるかもしれませんが、例えば我が校は関西では相応の知名度と1万人近い男女学生が在籍する大学でありますが、平成初頭に應援團が吹奏楽部を創設するまで吹奏楽を扱うクラブが存在しなかったのであります。

無ければ創れば良いというのは一つの見解だと思いますが、我が團が吹奏楽部を創設した経験で申せば軌道に乗るまでに3~5年程度の歳月と楽器を揃える相応の費用が発生致します。長い目で考えるとそういう取組も必要だとは思いますが、一方、学内に吹奏楽ではない音楽系団体があるのであれば、連携が可能かという手もあるのではと思っています。例えば應援團と尺八、三味線という組み合わせが可能かどうか等、可能性は色々とあると思われます。先日、Twitterで早稲田大学の応援席で応援部とグリークラブがコラボしている動画を見かけましたが、これも一つの手だと思います。それぞれの大学の中でリソースを最大限、活かす方法をまずは模索すべきだと私共は考えております。
 
應援團の在り方を画一化する必要はありません。安易に背伸びして大きな流れを模倣するのではなく、自校で末永く続く体制、文化を構築する必要があるのだと思います。
そういった意味において防衛大学校應援團の演武は現在のスタンダードとは一線を画すものではありますが、充分に対抗できる内容のものでありました。様々な應援團の在り方があるのだという何よりの証左であります。
来年以降、ご都合の合う方は是非とも観覧頂きたいと存じます。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会東京支部