應援團交雄録【2】 竹山一信(中編)
洛風書房の勉強会の案内を頂戴し、遠路、京都まで伺うと時勢に関して、歴史問題に関して、様々なテーマについてを盃を傾けながら、延々と議論しているのであります。京都には同書房関連施設である出入り自由の道場があり、朝になるとそこの板の間に酔漢が次々と討死したかの様に横たわっているのであります。二日酔いと戦いながら、練習に遅れてはなるまじと乗った神戸までの電車は辛かった記憶がございます。
この場の恐ろしいところは竹山氏一人が際立った「獣」ではなく、知る限り他にも同クラスの「獣」が3-4人はいた点であります。多くは京都にある大学のOBの方でありまして、竹山氏自身も名門 立命館のご出身でありますし、「見事な酔っ払いがいる」と思って隣でお話を伺っておりますと、何と京都大学の卒業生という猛者もいらっしゃいました。
就中、きついのは飲食であります。勉強会に後輩を連れて行って音を上げるのもこの点であります。竹山氏は酒は徹頭徹尾、日本酒のみでありまして「酒も飲めん輩とは付き合いは出来ん」と公言して憚らず、應援團の宴会並、或いはそれ以上の盃を頂戴する羽目になります。
食に関しても一家言ある方でありまして「日本人たる者、玄米と太古の日本で食せたであろう物しか口にしてはいかん」という考えであります。魚は良いのでありますが、頭から尻尾まで丸ごと食べられる物しかダメだという事で、鯛とかマグロはNGでありまして、鰯などを頭からバリバリと骨ごと食らったり、上海蟹の様な小さな蟹を殻ごとバリバリと食べる訳であります。
食に関しても一家言ある方でありまして「日本人たる者、玄米と太古の日本で食せたであろう物しか口にしてはいかん」という考えであります。魚は良いのでありますが、頭から尻尾まで丸ごと食べられる物しかダメだという事で、鯛とかマグロはNGでありまして、鰯などを頭からバリバリと骨ごと食らったり、上海蟹の様な小さな蟹を殻ごとバリバリと食べる訳であります。
ある時、良い日本酒が手に入り、一升瓶を片手に京都の道場に向かいますと、道場と思しき方角より煙が上がっております。何事ならん、と慌てて現地へ向かいますと、何と道場前の路地にカセットコンロを置き、盛大に煙を上げながら秋刀魚を焼く竹山氏の姿があったのであります。無論、その日は京都泊になった事は言うまでもありません。
【道場は京都七条御前の近くにありました】
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会