羽織袴とリーダー【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

昨今、様々な応援団の舞台を拝見し、気になるのは幹部団員がやたらと羽織袴で演じる点であります。昔からそうだったのか特に規定がないのかは分かりませんが、これは学ランで演じるべきだろうという演目を多々、見かけるのであります。


一つは団員不足で一人で何題ものリーダーを担当する必要が生じる点が挙げられましょう。過去、人数が揃っている時代では、単独の乱舞祭でも幹部が一人一題、リーダー部(親衛隊ではないという意味でのリーダー部)出身幹部が二題演じれば全演目を演じる事が出来た訳でありまして、それぞれが自身が担当する演目に合う服装をしていれば良かったのであります。

ところが人数が減りますと、一人で何題も演じる必要があり、衣装と演目の組み合わせに配慮する余裕がなくなるという事情が生じる訳であります。また過去でも舞台中、楽屋で着替えるケースもありましたが、着替え用に割く人員の確保が難しいという事もあるのでしょう。

一方、幹部になった団員という者は、入団時、上級生であった幹部の羽織袴姿を憧れた経験がある事が多く、機会があれば羽織袴を着用したいという欲求もあるのだと思います。

【「応援歌」代々、学ランか羽織か意見が分かれた演目】

拝見する舞台では、チャンスパターンメドレー等の動きの激しい演目でも羽織袴で演じている団員の方をよく見かけますが、羽織の袖や羽織紐が気になって演じにくそうにしている姿の印象が残ってしまいますし、やはり演じ終わって着物が乱れた姿は余りお客様にお見せするものではございません。

 

大学によってはそもそも羽織袴を制定しない団もございます。その事実を考えますと、応援団活動に羽織袴は必須かと問われれば、否という答が成り立つ訳でありまして、やはり本来の使用目的に立ち帰るべき時なのかもしれません。

 

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