我が團では昭和37年に高部行雄九代目團長が着用したのが始まりとされております。この当時の我が團では着物も学ラン同様、個人で誂えその者の所有になるという運用でありました。多くの者は引退後、記念として持って帰る事が多かった様であります。
学ランとの違いは最高学年の1年間しか着用出来ないという点にあり、幹部在任1年間の為に相応の出費を強いられる事になる訳ですので、全員が全員、誂える訳にはいかないという事になります。加えて同期の團長が誂えてくれない事には、行事の際に團長は学ラン、副團長以下の幹部が羽織というのも所持不都合が生じますので、なかなか作りにくいという事情もございます。
個人所有のものを團に寄贈、或いは外部の支援者の方が寄贈頂いたものを代々、受け継いでいくというスタイルが確立したのは、昭和46年の織田十八代目團長の時代からであります。それ以降は基本的に同じ着物が引き継がれて参りました。
記録に残っているのは高部團長(9代目)、吉本團長(11代目)、金岡親衛隊隊長(11代目)、倉光團長(14代目)、余保團長(15代目)であります。17代目 大田團長も羽織を着用していますが、先々代である余保團長より引き継いだものと推察されます。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会