羽織紐【後編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

昨日、触れました羽織紐ですが、通常は前で結わえてしまう羽織紐が極端に長く、背中にまで伸ばし、房は首の後ろの下あたりに来る様な形になっております。他では見ないタイプであります。よって世間一般で定義されている結び方や長さがございませんので、各団それぞれルールは異なる様であります。
我が團の場合、羽織紐の前の部分は、袴の紐を十文字になる様に結わえるのでありますが、その十字にかかる程度の長さを目安としておりました。
後の部分は校章の部分を目安に長さを決めておりまして、下級生は校章が隠れない様にと注意を受けます。

【前部分 袴紐が十文字に結わえてある部分の最下部にかかる程度がベストとされていました

【後部分 校章が隠れない位置で結わえてしまいます】

関西で申せば関西大学は前の紐の部分をかなり長くとっておりまして、膝にかかる程度の長さであったと記憶しております。後ろの部分も団によっては異様に長い団もあった様に記憶しております。

 

ただ各団共に年代が下れば、個人で誂える団員が少なくなり、先代より受け継いだ物を着る事になりますので、人によって体型に合う合わないという問題が発生します。洋服ほどはサイズ違いが目立ちませんが、見た目の印象が異なる要因の一つになっていると思われます。

 

実用性を考えれば、余りにも紐が長いと演武の際、かなり邪魔になります。とは言え余りに短いと不格好でありますので、長年の研究の結果、実用性と見た目を兼ね備えた紐の長さだと自負しておりますので、特に規定がない応援団がございましたら、参考にして頂ければ幸いです。

 

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八代目甲雄会広報委員会