食堂かじか【前編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

甲南大学の正門前の道を岡本駅がある東の方向へ数百メートル行った辺りに食堂「かじか」がございました。平成10年代に閉店された様で民家となっており、今となっては正確にこの場所にあったと自信を持って言えない程、風景が一変しております。

この「かじか」、一体いつから営業されていたのか今となっては定かではありません。現在の甲南大学の岡本キャンパスは甲南大学建学までは旧制甲南高校の校地でありましたので、古くから学生街であった事から戦前より営業していた可能性もございます。
 
在りし日は調理担当のお母さんと給仕担当の娘さんの家族経営のお店でしたので、詳細なデータは今となっては分かりません。また通っていた学生にとっては当たり前の日常の一部でありましたので、敢えて写真を撮ったりとかいう事もなく、ネットで見ても殆どひっかかりません。
現在、残っている最古の資料としては昭和34年の卒業アルバムに掲載されている一葉であります。
特に「かじか」である旨は明記されておりませんが、行った方なら店内だとお分かりになると思います。
 
メニューに関しても何故か刻んだ胡瓜が載せてある焼き飯、焼きそば、野菜炒め、玉吸等々、個性的なものが多いのでありますが、腹ペコ学生には「世の中にこんな美味いものがあったのか」と感激したものであります。
学生向けのリーズナブルな価格設定でしたが、その中で最高峰はとんかつ定食でありまして、一緒に入った同期が「おばちゃん、ワシ、とん定」とオーダーするや、腰を抜かさんばかりに驚いたりしました。この様に少し懐が温かい日は学食ではなく「かじか」で食事を摂った事を思い出します。
 
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