様々な大学應援團のHPを拝見したり、年に何度か他校の應援團員の活動を見学させて頂いたりしますが、身体に合っていない学ランを着ている團員を結構、見かけます。卒業生、上級生から譲り受けたものが多いのではないかと思われます。
昔の様に学生服を誂えてくれるテーラーがほぼ壊滅状態だったり、既製服を販売する店ですら激減していると聞いておりますので、入手が困難だったり、入手出来ても高価だとも聞いております。
後はライフスタイルの変化もあると思われます。かつての團員は登下校はもちろん、大学内、行事、冠婚葬祭、夜のネオン街に繰り出す時も、春夏秋冬を問わず学ランでありましたが、今はユニフォームの様な感覚で必要とされる場面だけ着用している方が多いと聞きます。
年がら年中、学ランを着る日常を送っておりますと、ブカブカ過ぎても諸事、不都合があったりしまして、必要に迫られる面もあり自ずと己の身体に合ったものを着ようとする訳ですが、特定の場面でのみの着用となりますと、その場だけの辛抱となりますので、ついつい学ランを誂える意欲が乏しくなるのだと推察致します。
上記の事を考えますと、学ランに比べると比較的、入手しやすい標準学生服を選択するという行為は、私見ではありますが、賢明な判断と感じております。
学ランの詰襟が高い理由、上着の丈が長い理由、ズボンが太い理由というものも散見されますが、合理的な説明もありますが、後付け感が否めない点があるのも事実でありまして、第一、昭和40年代までは俗に言う学ランは存在していなかった訳でありますので、学生服に回帰する事は良い事ではないかと思っております。
後は着る側の意識と、それを他者が見た時に魅力的に感じて頂ける様な身だしなみ、立ち居振る舞いが重要になってくるのだと思います。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会