令和元年 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

御存知の通り5月1日より令和の御代と相成りまして、奉祝ムードに包まれております。上皇陛下への感謝を絶やさすことなく新時代を懸命に生きて参りたいと思う次第であります。
 
我が團は現時点では昭和、平成の御代において活動させて頂いておりました。昭和から平成にかけての時代、團は活動しておりましたが、当時と今とでは随分と世相も変わった様に感じます。
筆者自身もちょうどその時代に現役團員として活動しておりましたが、当時は昭和天皇崩御、現上皇陛下即位という一連の流れの中で、国際化社会の中で元号は必要か、皇位継承に関する儀式は必要か、果ては天皇制そのものが必要か、という懐疑的な意見が大きく取り上げられていた様に思います。
 
無論、前回は先帝崩御を受けての即位という事で、奉祝ムードとはならなかったという点で今回とは事情は異なっておりますが、天皇制に対し疑問を呈する事が進歩的な考えであるという漠然とした空気が漂っていた様に感じました。
 
当時は崩御の当日、2駅隣の神戸大学では弔意を示す半旗を掲揚していたところ、過激派学生が旗竿によじ登り引き摺り下ろすという事件が起きましたし、街の中では天皇制打倒を叫ぶ宣伝カーが走っておりました。これは神戸に限らず全国的に見られた動きであります。大嘗祭粉砕を訴える極左集団による放火が懸念された談山神社(奈良県桜井市)では自警団が結成されるに至りました。
【談山神社自警団(平成元年)】
昭和から平成、平成から令和、30年の歳月を経て迎えた改元という節目の捉え方は、現代では奉祝ムードが漂っておりますので、30年の間にこれだけ変わった訳であります。
 
未だに元号に関しては西暦に統一すべきではという議論がある様でありますが、作家の三浦朱門氏が「我が国の歴史を書物に例えるならば、西暦は頁であり、元号は章である」との見解を述べていましたが、至言だと思っております。
 
令和時代の應援團像、何か明確な答えがある訳ではありませんが、我が團の歴史に新たな章を設ける事を目標に活動を継続して参る所存であります。
 
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会総本部