命知らず【前編】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

最近、余り耳にしない言葉は沢山ありますが、その中の一つに「命知らず」も挙げられると思います。辞書的に表現するならば「生命の危険をも考えずに振る舞うこと。また、その人、やそのさま」となります。昭和の日本では、多くの世界で多くの命知らずがいた様を、小説等で窺い知る事が出来ます。
 
大学生も例外ではなく、特に昭和20年代は大東亜戦争に出征し復員してきた後、大学に入るという学生もおりましたので、文字通り命知らずがキャンパスにゴロゴロいた訳であります。過日、訃報が伝えられた映画俳優・安藤昇さんなどもその一典型でありましょう。
 
当時の世相でありますから、不良三国人、進駐軍不良兵士に大学生も危害を加えられるケースが後を絶たないという状況が現出し、それに悲憤慷慨し立ち上がり、まさに身体を張って母校の学生を守った大学生は全国に多数おったそうであります。場合によっては銃器類を所持している相手にも立ち向かう訳でありますので、文字通り命知らずと言えましょう。
 
そういう意味では我が甲南大学はそんな言葉と対極に位置する校風であります。穏やかと申しますかのんびりしていると申しますか、一般的に甲南大学はそういう校風であると世間では認知されている様であります。そしておそらくそれは当たっていると思われます。
とは申せ何千人という学生で構成される大学の話でありますので、皆が皆、同じである訳もなく、中には甲南らしからぬ学生も現れる事がございます。【以下次稿】
 
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八代目甲雄会広報委員会