この極悪コンビは他の幹部連に対し、やはり幹部という者は下級生の憧れの対象であらねばならない、と違った視点から切り出します。言われてみれば自らの入團時、応援歌の指揮を執るリーダー部長の流麗なリーダー、見るからに重そうな大團旗を自在に操る親衛隊隊長の怪力、数多の團員を見事に統率し学内を闊歩する團長の男っぷり…人それぞれ感ずる部分は違えど、当時の幹部への憧れの様な感情があった事を思い出します。
考えてみれば優勝劣敗があるクラブではありませんので、競技者として目に見える形で何かを競ったり、具体的な数値にチャレンジしたりという事がありません。結局のところ、應援團というクラブの団体としての理念の明確にし、それに團員が共鳴し、人間関係を構築し、より強固な組織体として活動に挺身する必要がある訳であります。当然、組織体を牽引する役割の幹部に対する信頼、尊敬、憧れ、そういったものがなければ、やはり組織運営は難しいと言えましょう。
そんなところから説明を始め、至極、当然な内容でありますので、幹部一同、頷くしかございません。後は詐欺師こと幹事長氏の巧みな弁舌に乗せられ、俄かに来るべき学習院大学とのセレモニーはVIP旅行へと変貌を遂げたのでありました。
曰く幹部になったらああなりたい、と思わせる様に、幹部は東京までの新幹線はグリーン車で、いつもは宿舎は幹部も学習院大学から近い池袋のビジネスホテルに泊まるのが一般的でありましたが、今回の宿舎は港区虎ノ門にある老舗高級ホテルで、と目を剥くようなプランを平然と説明するのでありました。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会