團員の品格【5】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

意外と言うべきか当然と言うべきか、我が團員も入團までの人生は人それぞれでありまして、名門 甲南高校の出身者もおれば、実家は浮世離れした名家という様な者もいたりする訳であります。そういう者はこういった作法には明るかったりしまして、ナイフとフォークに苦戦する先輩の姿を不思議そうに見ていたりする事が一再ならずございます。


つまり上級生ほど年季を見せつける事が出来るとは限らない分野でありますので、次第にこの方面の熱は冷め、いつしかオシャレなパスタ店で箸でバスタを啜る日常に舞い戻っていったのであります。


しばらくすると学習院大学との定期戦のセレモニーの時期となりまして、再びお上品熱が再燃致します。ただ今回はそれまでの経緯を踏まえ極めて自己にとって都合の良い解釈となり、話は思いもよらぬ方向へと進むのでありました。


例の幹部氏は、同期の中では最も仲の良い幹事長をまずは味方に引き入れます。この團の金庫を預かる幹事長氏も問題の人物で、老若男女を問わず一見して信頼されてしまう様な誠実な顔立ち、加えて実に良い声で温和に話す様は疑う余地が全くありません。ところがこの男、誠実且つ温和に極めて自分にとって都合の良い話をまとめしまう名手でありまして、その後の人生を詐欺師として全うしていたならば、きっと大成したであろうと思わされる人物でありました。この問題人物2名がヒソヒソと何かを企てているのを見過ごした当時の我が團の危機管理能力には疑問を呈さざるを得ません。


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八代目甲雄会広報委員会