本来、團員教育は親衛隊隊長、リーダー部長、組織統制部長の職域でありましょう。当の幹部氏はその職にありませんでしたが、その直情的な性格故に他幹部の了解を取り付け、自らが團員再教育の旗頭として取り組む事に相成りました。
忽ち書店で「冠婚葬祭のマナー」、「手紙の書き方」、「テーブルマナー」等々、手あたり次第に該当しそうな書籍を買い漁り、一心不乱に熟読、現状の我が團の日常を振り返り、問題点が山積している事を認識します。
手始めに團の総務資料を取り出し、書状類のチェックを始めます。應援團では年間、多数の書状を出す訳ですが、毎年、ほぼ同じ時期に同じ内容の書状を出すのが過半を占めますので、昨年の郵便物が順番にファイルされております。早い話、年月日と代目、團長名を書き換えればそのまま使えたりする訳であります。
それらを引っ張り出し、文面を「手紙の書き方」と見比べつつ非礼はないか確認、気になるところは一般的に正しいとされている文面に書き換えます。「御賢台」「御尊台」といった余り一般的ではないものの、應援團間のやりとりでは使われがちな単語も、間違った使い方をしていないか、辞書等で確認をすると言った念の入れ様でありまして、少なからずこの幹部の貢献は大きいと言えましょう。
書状などは上記の様に時期が来れば、昨年の書面をほぼ丸写しする作業ですので、一度、整理してしまえば後はオートマティックに事は進む訳でありますので、楽な作業と言えましょう。團員個々のマナー向上は、個々人の問題ですので、想像以上の難問であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会