順番が参りまして呼ばれて応接室に入りますと、総務部担当部長との名刺を持った方と名刺交換と相成ります。先方も来客が多い時期にたまたまかかってきた電話に「お越し下さい」と言ってみたものの、現役の大学生が来るのですから、流石に驚きます。
一通り我が團の活動をご説明申し上げ、その会社で我が校卒業生も活躍しておられるので、甲南大学の現状をよくご理解頂く為に我が團で発刊している機関誌の購読をご提案申し上げたところ、あっさりと「いいですよ」とのご回答。
1社がうまく行けば、後はとんとん拍子に営業が出来る訳であります。肝心の自身の就職活動などそっちのけで、日々、忙しく会社回りに勤しんでいたのでありました。
まだまだ社会が大らかな時代だった頃ならではのお話であります。
策が尽きたと思える中でも、社会を丹念に観察すれば、打つべき手はまだまだ残されていたりするものであります。他校ほど財政事情が恵まれていない時期が長うございましたので、こういった知恵も出てきたのだろうと思われます。
かつて漫画でしばしば描かれていた様な下級生から搾取したり恐喝まがいの行為を行ったりという事はあり得ません。その時代その時代で、應援團の未来を憂い、その時点で考え得る限りの努力を払った結果、48年の長きに亘って活動を継続して来られたのだと思っております。
その逞しさと知恵があれば、再興も決して夢物語ではないと固く信じております。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会