過日、書かせて頂いたブログの中で都市対抗野球の件がございましたので、少しこれをテーマに一話、書いてみたいと思います。
野球は改めて見直してみますと、昨今のサッカーブーム等で往時程ではないにせよ、競技人口、観客動員数、プロ選手層の厚さ、待遇面などを勘案しますと、国内ではやはりキングオブスポーツの座に君臨していると申しましても過言ではないでしょう。プロ野球を超える観客動員数を誇るプロスポーツは思い浮かびませんし、高校野球を超える観客動員数を誇るアマチュアスポーツも思い浮かびません。
注目されるプロ、高校の間には我々が応援する大学野球がございますが、以外にも社会人野球があるのは周知の通りであります。その一大イベントである都市対抗野球はメディアへの露出度も高く、人気競技であると言って差し支えないでありましょう。
都市対抗野球は歴史が古く昭和2年に第1回大会が行われれたそうであります。第1回から3回大会までは当時、日本の租借地であった大連市のチームが連覇しております。ちなみに我が神戸市は昭和7年の第6回大会で近畿勢として初めて全国制覇を成し遂げたという名門でありますが、その後、昭和55年に神戸製鋼が優勝したりしておりますが、全般的に奮っておりません。社会人野球からプロへ行き活躍している選手がいる事を考えると社会人野球のレベルは高いと言えるのでしょうが、地元チームの活躍を願って止みません。
都市対抗野球の特徴の一つが応援であります。昭和38年の34回大会より応援団コンクールも行われておりまして、最優秀賞が選ばれるシステムになっております。選考基準は
1.チームの健闘に貢献した作品
2.郷土色豊かな作品
3.リーダーの統制がよく取れて、マナーのよかったチーム
4.優秀なアイデアを作品に取り込んだもの
の4項目でありますが、中には仮装大会と見紛うものもない事はありませんが、各団、趣向を凝らした応援合戦は確かに観ていても楽しく、郷里への愛情を覚醒せしめる事、間違いございません。大企業の応援団はこういったアイデア溢れる部分が注目されがちですが、応援を具に観察しますとリーダーの手の振り方や突きなど、基本はかなりしっかりしているリーダーが数多く見られます。それもその筈で、大企業には名門大学應援團OBがゴロゴロおりますので、そういった方達、或は指導を受けた方達が応援を行っております。
どうしても選手獲得、練習環境の面を考えると体力がある大企業が優勢である事は間違いありません。さりながら例えば我が神戸市には多くの酒造メーカーがあったり郷土色豊かな会社が多々ございます。こういった会社の野球部にもスポットライトが当たる様な方策はないかと思う今日この頃であります。
甲南大學應援團OB会
八代目甲雄会広報委員会