本山村怪々奇團【29】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

第28話 甲南アトム【後編】


「鉄腕アトムなんかリアルタイムで観てないわ。やはり漫画と言えばハレンチ学園に限るやろう」と論点がかなりズレた反論を致したりします。
極めて他愛のない意地の張り合いに、中に入っておりましたA大幹部は、半ば呆れつつ半ば冷や冷やしつつ両者の間を取り持っておりました。

議論がヒートアップしますと「まあまあ」と中に入りその場を収めたり気苦労が絶えない役どころであります。頃合いを見計らって「河岸を変えて飲み直そう」との提案。懐が温かい事と、夜の活動なら負けぬという全くもって意味不明な自信の下、激しく同意致します。


別の記事でも触れた様に当時はまだ割高感があったキャバクラに行こうと提案し、論拠のない優位性を見せつけようとする我が團幹部。不思議なものであれほど正論で自團の優位性を説いていたのでB大サイドは「質実剛健をモットーとする我が團がそんなふしだらな所に行けるか!」と激昂するのかと思いきや、あっさりと付いて参ります。


店に入れば後はただのドンチャン騒ぎで、文章にするのも憚られるお下劣なゲームで盛り上がり、気が付けばB大幹部と肩を組んでカラオケなんぞを歌ったりしておりまして「やっぱり應援團はええのぉ」とすっかり意気投合。A大も胸をなでおろし、安心して泥酔、乱痴気騒ぎをして、3校仲良くお店を後にしたのでありました。


帰り道はバラバラでありましたので、タクシーを捕まえ、自宅同然に使っていた神戸の同期の下宿に行く様、眉間に皺を寄せた険しい顔で運転手さんに指示。腕組みをしたまま神戸までの道程をウトウトしながら帰ります。下宿に着き、エレベータホールでふと鏡を見ると、何と女性物の下着を頭に被っているではありませんか!

キャバクラでお下劣なゲームの戦利品をそのまま被っていたのを忘れていたのでありました。慌てて取ったものの幹部氏自慢のパンチパーマにしっかりとゴムの跡が残っておりまして、鉄腕アトムっぽい頭になっております。「うーむ、これはB大の呪いか…」と思うとんだハレンチ幹部でありました。


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