應援團團長に関する一考察(上) | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

應援團團長と聞いてどんな姿、風貌を想像されるでしょうか?戦前ならば無精髭に高下駄、破れ袴、時代が下りますと、アイパーにコールマン髭、鋭い目つきとガッチリした体躯、と言ったところでしょうか。現在では爽やかなスポーツマンを絵に描いた様な青年、或いは凛々しい女性が多い様です。

私共が活動していた48年の時間は上記の3つの区分で言えばちょうど、真ん中の年代にあたります。確かに爽やかな青年を探すのは極めて困難であります。
大学生とは思えないほど老けている、或いは荒んだ顔をしている、酒焼け、ネオン焼けで健康的ではない焼け方をしている、下級生時代、下手を打ちまくった結果、顔がひん曲がっている、そんな者は容易に発見出来るのであります。

以前にも触れましたが、我が應援團は在りし頃、親衛隊とリーダー部の2部構成でございました。
顔の美醜はともかく身体的には各部隊に特徴はありまして、リーダー部はスラリと痩身の者、または小兵の者ばかりでございます。リーダーの型は四股立ちなど不自然体で演ずるものが多く、体重が重いと足への負担が大きくなり、美しい型のまま最後まで演じきる事が出来ません。筋力を鍛えても付いた筋肉分、更に重くなってしまいますので、こういう時は体重を絞るしかありません。であれば最初から身が軽い者の方が向いている、そんな傾向があります。巨体やずんぐりむっくりの者が華麗に乱舞をきる、そんな姿はまずありません。


一方、親衛隊は旗手、鼓手の養成或いは團旗、要人の警護と言った職務故に立派な体躯の持ち主が多うございます。体の大きさである程度の武器になります故に、体を大きくする目的で鍛える者は多いのが親衛隊の特徴であります。

特に旗手に選抜される者は目方がなければなりません。巨大な大團旗を掲揚している際、風が吹こうものなら、旗は風を孕み、ヨットの如く風の吹く方向へと体が持っていかれようと致します。この時、踏ん張れる体全体の強さが必要となる訳ですが、体重が重い方が断然有利であります。このような機能面もあり、親衛隊は立派な体躯の者が多くなる訳でございます。


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