優等生は「若」様(7) | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

ところがところが、色白の勤勉氏は顔を真っ赤にし「普段は喧嘩のプロや何やと言うとって、後でブツブツ言うなんて男らしくないやないか!」とこれまで見せた事がない凄まじい剣幕で下級生が制止する前に嵐の前の静けさと言った趣がある團室に乱入したのであります。

結局のところ夜の三宮の人だかりの中、散々、派手に取っ組み合い、中にはぶっ飛ばされた若者もいたそうでありまして、彼らのアイデンティティにかけても甲南大學應援團なる不逞不遜の輩にお灸を据え、再発防止を図りに来たという訳でありました。

しかしながら超高圧的且つ超威嚇的な態度が團員氏の曲がった臍を痛く刺激しまして、平行線を辿る話し合いの只中に、おおよそこういう殺伐とした雰囲気に全くそぐわない、絵に描いた様な大学生が闖入して来たのでありますから、その場にいた者は一様に驚きます。

分かり易い様に描写しますと、淡々とドスのきいた声で攻め上げる兄貴分こと成田三樹夫、横で細い目と髭面で威嚇する舎弟こと木村祐一、その応対をする應援團幹部こと木村拓哉、その修羅場に闖入した爽やか大学生こと草彅剛、こんな感じでイメージ頂ければ話も進め易うございます。


草彅の闖入に驚く一同。あたかもストリップ小屋に小学生が迷い込んできた様な違和感が漂い、成田兄貴も怪訝な表情をします。しかし一同が呆気にとられる中、成田兄貴とキム兄に向かって草彅は、男らしくないだの、自身は團員でもないくせにウチをナメるなだの、キムタク團員も言う事を憚っていた様な事をまくし立てる始末。
さしもの成田兄貴もしばし唖然としておりましたが、我に返りますと「関係ない奴は引っ込んどれ!」と一喝致します。それでも尚、戦意旺盛なる草彅。慌てて草薙を制止するキムタク。

事態は更に混沌とし、ややこしい方向へまっしぐらに進行していったのであります。


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八代目甲雄会広報委員会