嗚呼!團旗 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

昨日、團旗についてお話させて頂きましたが、扱いでデリーケートである=失敗する要因が多い、という側面もございますので、実に團員泣かせの厄介な代物でもある訳であります。


團旗のポール部分はカーボンファイバー等の頑丈な素材のものを使用しているケースが多い様ですが、かつては木製や鉄製のものが主流でありました。6m程度の長さが多いのでありますが、中には9mという弩級の團旗を使用していた團もありました。ある大学の体育館で行われた乱舞祭の見学に趣き、2階席で観覧しておりますと、冒頭、團旗が入場して参るのでありますが、2階席の目の前を團旗の先に付いております剣先部分が通って行き、その巨大さに驚愕した事がございます。一定時間、人が持ち得る限界の大きさでありましょう。

かくも巨大な旗を支えるポールは頑丈でなくてはならず、カーボンファイバーという高価ではありますが、軽くて頑丈な素材が必要とされているのでございます。


一方、我が應援團の大團旗は6mという、業界内では月並みな大きさでございます。ただ今となっては稀有な存在になった鉄製のポールでありまして、重い上に太いのであります。少し手が小さな團員ですと、指が完全に回り切らず力が入りにくいというデメリットもございます。

このポール部分は4本のポールに分解する事が出来、ボルトで締めて1本に組み上げる訳でありますが、これが結構、手間がかかります。しかも團旗に触れる團員は白手袋の着用が義務付けられておりますので、ボルトの部品を扱うと実によく滑るのであります。組立を急ぐ余り、ボルトの部品を落下させてしまうのも止むを得ないのかもしれませんが、それはそれとして、やり遂げねばならず、本当に落下にさせてしまえば当然の事ながら懲罰の対象となります。


何かと苦労が絶えない團旗でありますが、真紅の大團旗が翻る様は勇壮無比でありまして、その雄姿を仰ぎ見ますと甲南生としての誇りに満ち溢れるのでございます。


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八代目甲南大學應援團OB会広報委員会