当時は宴会を行おうにも現在の様に「和民」や「笑笑」もありませんので、我が應援團では三宮、元町の老舗料亭、中華料理店等で行っておりました。大宴会では有馬の老舗温泉宿で行ったりも致しておりまして、当時としてはかなり贅沢な遊び方だったと言えましょう。
酒を嗜むと酒好きにとっては、そのままでは収まりがつかず「次、行こう」となるのは今も昔もそう大差はありません。当時、酒好きが多かった我が團も2次会、3次会へ移行する事が多かった様であります。
ただ今と違って遅くまで営業している店が少なかったものですから、ある程度、行く所は限られて参ります。以前、ご紹介した「ジャンジャン市場 」などは夜が更けるのもお構いなしに営業している店もありましたので、結構、利用されておりました。
その中で当時の遊びの王様とも言えるのがキャバレーでありましょう。当初は進駐軍の将校や闇市で財を成した者が主たる客層であった様でありますが、若干、時代が下った当時でも普通のサラリーマンが遊ぶには少々、お高い感じのお店だった様であります。
神戸には「新世紀」というキャバレー業界でも草分け的存在の名店がございました。現在の三宮の生田神社の南にあります東急ハンズ がある場所にございました。
【新世紀(提供:生田神社 加藤隆久宮司)】
【昭和30年代の三宮 左奥のドーム状の建物が新世紀】
「新世紀」は名を馳せた名店でありますが、写真は余り残っておりませんので、上記2点から往時を偲んで頂ければと存じます。タレントの大村崑
氏が「新世紀」でボーイとして勤務しておられたのは有名な話であります。
八代目甲南大學應援團OB会團史編纂委員会