関西大学野球の歴史【5】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

我が甲南大学は阪神リーグの所属であります。阪神リーグは昭和29年に、甲南大学、天理大学、神戸商船大学、大阪商業大学によって結成されました。会長には甲南大学学生部長であり應援團顧問でもあられた木下丹先生が就任されました。

【木下丹先生】
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当初は西宮球場(阪急ブレーブスの本拠地)を主たる会場として、熱戦が繰り広げられておりました。結成当初は観客もそれなりに来ておりましたが、同時期に行われておりました関西六大学ほどの人気はなく、徐々に下火になって参りました。

 

当時の関西六大学には東京六大学と同じく、リーグ戦の星取り状況以外にも関学vs関大、同志社vs立命館、といった戦前から続く伝統の一戦があり、それぞれの大学の学生を熱狂させておりました。それに比べると阪神リーグでは、野球以外ではそう交流が深いとは言えず、且つ地理的にも離れた大学同士がリーグを構成しておりました。

 

対抗戦というのは定着してしまうと大変、盛り上がるものでありまして、「サッカーの仇を野球で討て」とか様々な因縁も生まれたりし、学生たちは各競技の勝敗に一喜一憂する訳であります。無論、その空気をリードする應援團の手腕は極めて重要でありまして、対抗戦が盛んな大学では間違いなく應援團の力量は極めて高いと言えましょう。


大学では姉妹校制度が定着しておりますので、殆どの大学には兄弟校があります。我が校の場合、学習院大学が兄弟校になり、建学間もない頃から切磋琢磨し合うライバルであり仲間でありまして、私共と學習院大學應援團との交流はこれまでにも幾度もご紹介させて頂いた通りであります。

 

ただ神戸-東京の距離は如何ともし難く、両校の應援團、学生が大挙して押しかけられる様な試合はございません。創團間もない頃、学習院大学のグランドで行われた甲南-学習院の野球の試合の応援に駆け付けた記録がございますが、それ以降、余り学習院大学との応援合戦の場面はございませんでした。

 

【学習院大学へ遠征:目白グラウンド(昭和30年)】
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八代目甲南大學應援團OB会

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