消えた名店【0】 | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

過日、ポスター掲載店へのお礼周りの際に改めて、夜の三宮の街を散策しておりますと、昔に比べチェーン店の看板がかなり増えた様に感じます。夜の三宮の大手門と言うべき、生田新道から北野坂へ上る辺りなどは、有名居酒屋チェーン、カラオケボックスチェーンの看板が瞬いております。昔からチェーン店はありましたが、随分と業種も多岐に亘り多くの店が軒を連ねております。

 

しかしながらチェーン店では食事をせず、顔馴染みの店、或いは機関誌に広告を掲載頂いている店に行くのが團員というものであります。そこで杯を重ね、足の赴くまま…と相成る次第でありますが、本日のテーマはナイトグルメであります。上記の一連の行程を経て、呂律も足取りも怪しくなってからのお話でございます。

 

酔うと何故か腹が減ります、と申しますか腹が減った様な錯覚に陥ります。無論、その辺りの感覚を分析出来る程の理性は残っておりませんので、空腹と思い込んだまま、深夜、飲食店の暖簾を潜る羽目になります。

 

やはりこういう時は麺類が食べたくなるものでありまして、うどん、ラーメンが両横綱でありましょう。

うどんであれば、北野坂を山手幹線まで北上し、横断した所にございます「だん吉 」でありましょう。昭和の香りが漂う店でありますが、深夜営業と申しましても2~3時には閉まっていた様に思います。酔っ払い相手と割り切って商売している様な店ではなく、酔う前に夕食として食べても大変、美味しく頂けます。入ってはおりませんが、過日、見たところご健在であります。

 

ラーメンであれば、龍虎金山園 でありましょう。龍虎は昔ながらの中華そばといった風情のラーメンでありまして、酔った胃袋には優しい気がします。加えて明け方5時近くまで営業されていた様に思いますので、深夜に三宮を徘徊される方は一度は立ち寄った事があるのではないでしょうか。

金山園はラーメン屋ではなく、台湾料理屋なのでありますが、ここのラーメンもなかなかの人気でございます。こちらは3時頃には閉めていた様に思いますので、ここでラーメンを食べて〆にもう1軒、飲みに行くのが正しい順路とされておりました。

ちなみにこの2店ですが、生田新道、山手幹線、東門街、北野坂で囲まれるエリアであれば、出前をして下さってました。飲みに入った店のカウンターでラーメンを啜るのも乙なものでありまして、学ランにスープが飛び散る事も意に介さず、黙々と食べるものでありました。


昔は今日の様に24時間営業してる様なファーストフード店がまだまだ少なく、深夜に腹を減らしましても店を探す事が必要だったのであります。美味いのか不味いのか、或いは高いのか安いのかさっぱり分からないまま、飛び込んで行くのは怖くもあり楽しくもありました。

 

現役團員時代は、深夜に斯様な暴飲暴食をしておりましても、風邪ひとつ引かずメタボになる事もなく、道端で眠りこけておりましても、翌朝には元気に駆け回っておりましたので、やはり若さとは偉大であります。

 

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会