過日の2月度の定例会 の席上で現在、甲南大学には地域連携センター というセクションがあるという話題がございました。一般的に大学の地域連携の狙いは、教育・研究に加え、大学の第三の使命である、「社会貢献」の推進の為に教育・研究の成果を産業界、地域、自治体と連携して、広く社会に還元していく事であると定義されています。
大学を初め教育機関は少子化の波を受け、各校、生き残り戦略に躍起になっております。事実、経営破綻したという大学が報道で見る事が出来ますが、それらの事象は一層、危機感を煽っている様であります。
故に各大学では産官学の連携を推進すると共に、学生サービス、設備の充実を図り、学生のみならず卒業生、学生の父兄、更には地域へとそのサービス対象範囲を拡大し、自校のブランド力向上に努めている訳であります。
應援團という団体での活動を通じ他クラブより体感出来た事の一つがこの地域連携であります。勿論、私共の行動範囲での連携でありますので、偏りはございますし、充分であったとは言えませんが、地域の方々のご厚情が私共の活動を強く後押ししていた事は事実でございます。
私立大学の場合、建学者の理念というものがございます。私立大学の建学者を見れば元々は政府高官だった方も少なくなりません。甲南大学建学者である平生釟三郎先生も元は文部大臣を務めてらっしゃいました。
自らの理想を実現すべく下野し、設立した訳でありますので、その教えは強固なものがございます。それが各校の校風となって表れているのだと考えます。そしてその校風に影響を与えるのが、風土、地域性だと感じます。
應援團は本来、最もその大学らしい学生団体であらねばならないと考えております。神戸甲南の地で育まれたこの文化の担い手たるべく精進せねばならない訳でございます。その中で地域との連携は大きな鍵になる筈であり、應援團は地域連携の役割を果たす可能性を大いに孕んでおります。この辺りにも再建のヒントが隠されている様な気がしてなりません。
八代目甲南大學應援團OB会
広報委員会