常ニ備ヘヨ | 甲南大學應援團OB会のブログ「雲外蒼天」

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甲南大学応援団再建物語
~黄霧四塞すと雖も、上に蒼天なきに非ず~

昨日1月17日で阪神淡路大震災 より18年の歳月が流れ、各地で関連行事が営まれました。報道等でご覧になられた方も多い事かと存じます。我が甲南大学も現役学生16名をはじめ大学関係者37名が犠牲者となり、校舎も1・2・3号館をはじめ5棟が全壊、7号館内部が全焼するなど壊滅的な被害を受けました。

 

実は我が甲南が自然の脅威に晒されたのはこれが2度目の経験でございまして、1回目は昭和13年の阪神大水害 の際、我が校の前身である旧制甲南高校が被害を受けております。旧制甲南高校は今の甲南大学がある場所が校地でありました。

土石流に襲われ、全校生徒がスコップを手に教室や校庭の土砂を運び出したと伝えられております。

この際、建学者 平生釟三郎先生が教訓として遺された言葉が「常ニ備ヘヨ」でございます。阪神大震災後、校舎復旧が完了した平成9年に大学1号館前にこの言葉を記した記念碑が建立されました。

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震災後、多くの甲南大学の団体、個人がボランティア活動等を通じ復興に尽力致しました。我が應援團も微力ながらその一翼を担わせて頂きましたが、もっと出来る事はなかったのか、と未だに悔やまれます。

 

應援團こそは非常時に最もその真価を発揮すべく、日頃、修練を積むべき性格を保持する団体であるためでございます。

現役再建の暁には平生先生の「常ニ備ヘヨ」の言葉を胸に精進を重ねる所存でございます。

 

八代目甲南大學應援團OB会

広報委員会