以前に触れたかと思いますが、我が甲南大学の兄弟校は学習院大学であります。甲南大学対学習院大学運動競技総合定期戦というイベントがあります。スポ―ツを通じ交流を深め、互いに切磋琢磨することを目的とし、昭和31年に第1回大会が開かれました。会場を提供し、運営を任される当番校を毎年交互に受け持ちながら回を重ね、平成17年には第50回大会を迎えました。應援團は春と冬に開会式、閉会式が行われるのですが、そこでエールを交換を行います。
学習院大学と言えば、皇族の方が学ばれる学校という事で、上品な校風というイメージを持たれ、大学應援團の武張ったイメージと合致しない、と思われる方が多いかと思いますが、學習院大學應援團は実に厳しい應援團であります。
我が應援團に入團した新人がまず最初に見る他校の應援團が、定期戦開会式での學習院大學應援團になる訳でありますが、そのきびきびした動きと峻烈とも言える規律にカルチャーショックを受ける新人は少なくありません。先程まで移動中の新幹線の中で付人としてお仕えしていた、缶ビール片手に競艇新聞なんぞを読んでおりました我が團の幹部が途端にだらしなく思えたりするものでありました。
この開会式後、途端に自ら頭を丸めたり髭を伸ばしたり、学ランを誂たりと團員としての自我に目覚める者が出れば、このセレモニーは概ね成功と言えましょう。
年2回、4年間では都合7回(4回生の冬の閉会式は幹部交代後の為、出席できません)が學習院大學應援團との交流でありますが、回数以上に絆が実に強いのが特徴であります。卒業後も連絡を取り合っている同期も多いと聞きます。
我が会の関会長と學習院大學應援團OB会櫻援会の児島副会長は同期の間柄になります。現役時代は両校の幹部、10数名で岐阜の長良川に舟を浮かべ鵜飼を見物しながら酌み交わした事もあるという程、関係が濃い代であったと伝えられています。
今回は関会長が上京した際に児島副会長と一席を設け、我が團の再建活動についての説明させて頂き、協力を要請させて頂きました。剛腹で知られる児島副会長にご了承頂き、双方の若手幹部を交え歓談させて頂きました。
現在の定期戦の開会式、閉会式でのエール交換は、學習院大學應援團のみエールを送って頂き、甲南には答礼する為の体制がない、という極めて異常な形での式次第になっております。一日も早い是正が求められるところであります。その為には甲南大學應援團の再建しかありません。この兄弟分との絆を胸に、再建活動により一層の覚悟で取り組む所存でございます。
【櫻援会:児島副会長兼総監督/栗原監督、当会:関会長/東京支部 大島幹事】
八代目甲南大學應援團OB会
会長室/東京支部